2025.06.02

アフリカ女子希望の星ブレッシング・オボルデュデュ(ナイジェリア)が引退

 ナイジェリアほかのアフリカのメディアが報じたところによると、2021年東京オリンピック女子68kg級銀メダリストで、アフリカ選手権・大会を14度制したブレッシング・オボルデュデュ(36歳=ナイジェリア)が、5月29日のナショナル・スポーツ・フェスティバルに出場して優勝し、選手生活からの引退を表明した。

▲アフリカの女子レスリングの発展に貢献したブレッシング・オボルデュデュ(ナイジェリア)=2024年パリ・オリンピック、UWWサイトより

 同選手は17歳からレスリングを始め、2010年にアフリカ選手権で優勝。63kg級で2012年ロンドン&2016年リオデジャネイロ両オリンピックに出場した。2021年東京オリンピック68kg級ではアフリカ女子初の決勝進出を果たし、惜しくも銀メダル。

 2024年パリ・オリンピックにも出場し、68kg級3位決定戦で尾﨑野乃香(慶大)に敗れて5位。残念ながらアフリカ女子初のオリンピック・チャンピオンは達成できなかったが、アフリカ女子の期待を受けた選手だった。

 当初はパリ・オリンピックが終わって引退を予定していたが、大統領から「2006年に初出場した大会を区切りに」と提案され、それに従ったという。

 オボルデュデュは「たくさんの思い出を作りました。一番の思い出は東京オリンピックです。アフリカ全土に希望の光が灯りました。オリンピックのレスリングでアフリカ人女性が初めて銀メダルを獲得したのですから。未来のレスラーたちが、もっと多くのメダルを取ってくれることを願っています」と話した。