世界レスリング連盟(UWW)は5月29日、国際レスリング連盟(FILA)の時代から長年にわたって事務局長を務めたミシェル・デュソン氏(フランス)が5月26日、死去したことを発表した。91歳。
同氏は1959年に審判としてレスリングのキャリアをスタートし、1976年モントリオール・オリンピックに参加。1980年からFILA事務局員として活動し、1982年から2022年まで40年にわたって事務局長を務めた。この間、女子のオリンピック採用に尽力。2018年にUWW殿堂入りを果たした。
日本協会の福田富昭名誉会長は「フランスでは、FILAが認定する10年以上も前から女子を実施していたこともあり、女子レスリングに理解があり、世界への普及にことのほか熱心な方だった」と振り返る。女子のオリンピック採用に尽力した盟友として「尊敬していた。女子だけではなく、FILA事務局長としての手腕もすばらしく、レスリング発展の貢献者だ」と話し、弔電を送って故人の冥福をお祈りすると言う。