2025年西日本学生リーグ戦の二部リーグは、同志社大が6戦全勝をマークし、2020年秋季以来、8シーズンぶりの優勝で一部リーグ復帰を果たした。
2020年に指揮官に復帰してから2度目の優勝を果たした福田耕治監督は「1勝ずつ、を目標に地道にやってきた。こつこつやってきて、ここまで来た」と感慨深げ。大会まで1週間という時期に、2人、3人とインフルエンザにかかってしまい、「また、あかんかも…」と思ったそうだが、選手が粘ってくれ、「よく頑張ってくれた」と振り返った。
最大の敵と目されたチームは、一部から降格し、即復帰を目指す日本文理大。しかし、同大学が5回戦で南九州大に不覚を喫したので、最終試合で全勝対決という図式はなくなった。それでも日本文理大に3-4であっても負けると優勝を逃すという状況となり、最後まで気の抜けない闘いだった。
結局、日本文理大戦は第1試合から4連勝し、1年生ながらポイントゲッターとしての活躍をしてくれた第7試合の57kg級・小泉圭矢(大阪・同志社香里髙卒)を待たずに優勝を決めた。
福田監督は、4年生の内田柊二主将が5勝1敗、もう一人の4年生のが6戦全勝をマークしてチームを支えたことのほか、1年生の小泉圭矢が3勝1敗(最後の不戦敗を除く)、大田譲(神奈川・日大藤沢高卒)が5戦全勝と、新人選手の踏ん張りを勝因に挙げ、ニューパワーの台頭には満足そう。秋季の一部での闘いへ向けて、「2、3年生の踏ん張りに期待したい」と言う。
同志社大は、関学大ともに西日本学生界で最も古い歴史を持ち、一部リーグで18度の優勝を誇る。しかし、推薦制度が変わってスカウトが難しくなったこともあり、2017年春季大会を最後に一部優勝からは遠ざかった(関連記事)。部員数は、附属の同志社香里高校からの選手を含めても10人くらい。授業への出席も以前より厳しく課せられており、練習に週6日参加できる選手はほとんどおらず、週4日くらいが平均だという。
それでも、一時期は練習をさぼる選手も少なからずいたが、今は「まじめに取り組む選手ばかりです」と福田監督。「秋までに1年生がどこまで伸び、上級生が刺激されて頑張るか。もう少し頑張らないと一部には残留できないと思う」と話し、一部定着を目指す。