2025.05.16NEW

【2025年西日本学生春季リーグ戦・特集】最低限度の目標はクリア、いかにして自信を持たせるか…大体大・湯元健一監督

 湯元健一監督を迎えての最初の団体戦となった大体大は、初日に2連敗して暗雲がただようスタートとなった。しかし最終日に中京学院大を4-3で下し、一部残留を確保。5・6位決定戦では福岡大に敗れ、6位でのスタートとなった。

▲監督としての初陣で最低限度の目標を達成した湯元健一監督(左)。右は姫路文博GM

 湯元監督は「今大会は一部残留が目標だったので」と、最低限度の目標はクリアできたことに安堵の表情。低い目標ということではない。高すぎる目標では「夢」になってしまうので、戦力を考え、現実的な目標だったのが一部リーグ残留。

 自身が指導してから1ヶ月ちょっと。ここで結果を求めるのは酷だろう。「チームになじみながら、どういう闘いができるか、と思って臨んだ。頑張っている選手が力を出したと思う」と話し、選手は持っている力を出し切ってくれたとを強調した。

「レスリングの根本は変わりない」

 今までいた日体大や全日本チームでの指導を、そのまま当てはめるわけにはいかな。しかし、「レスリングの根本、闘うことに変わりはない。いい勉強になりました」と話し、とりあえず「ホッとした」と言う。

 2016~17年度の2年間、日本文理大のコーチとして西日本学生のレスリングに接していた。そのときから「強い選手はいました」と言う。1、2位を争っているチームには東のトップ選手に匹敵する選手がちらほらいたそうで、「今もいます」と話し、西日本の選手の技術レベルは劣っていないと言う。やる気やモチベーションも高いものを感じるが、「自信のなさを感じる部分はある」と言う。

▲5・6位決定戦でチームスコア1-3のあと、踏みとどまった今中賢也主将(青)。秋季までにチーム力をアップできるか

 西日本選手の最大の“弱点”を、どう克服していくか。「少しでも多く全日本選手権に出る選手をつくりたい」と話するともに、リーグ戦では「秋季は3位を目標にしたい」とワンランクアップを目指す。

 就任1ヶ月では、湯元体制の成果は発揮できないのは当然。秋季までにどう強化するか、注目される。