2025.05.16NEW

【2025年西日本学生春季リーグ戦・特集】「今までで一番1位に近かった2位」だが、悔しさいっぱいの近大

 6季連続で決勝に進み、いずれも周南公立大の壁を破れなかった近大は、今大会も決勝へ進出。相手は宿敵ではなく九州共立大だったが、チームスコア2-1、3-2の前半の有利を生かせず、最後は3-4の黒星。28年ぶりの優勝は、またもお預けとなった。

▲あと一歩が及ばなかった近大=撮影・保高幸子

 長尾明来士監督は「今までで、一番1位に近かった2位と感じた」と振り返る。けがで出場を予定していた1選手が出られなくなったが、「それでも勝てると思った」という厚い戦力。反対のブロックで周南公立大が負け、「正直、チャンスかな、と思った」というが、最後に力尽きてしまった。

 予選最後の立命館大戦も、「勝たなければいけない選手が負けたりして」厳しい闘いとなり、接戦の末の勝利。だが、選手はそれを引きずることなく「決勝に臨めたと思う」とのこと。むしろ、その熱さを決勝にぶつけられたので期待しただけに、無念そうな表情。

 2位が続いていることについては、「またチャレンジャーで臨めるので…」とは言うものの、「そろそろ優勝しないとならない」ときっぱり。「組み手の部分やレスリングの組み立て方はすごく成長している。相手に先に攻められて負けてしまうパターンが多かった。攻めの回数を増やすことが課題。あと、重量級を強化していきたい」と課題点を挙げ、秋季大会を見据えていた。

▲悔し涙をこらえる選手=撮影・保高幸子