2025.05.04NEW

ハッサン・ヤズダニチャラティ(イラン)は、今年の世界選手権(クロアチア)不出場…UWWが報じる

 世界レスリング連盟(UWW)は、イランの男子フリースタイルのスター、ハッサン・ヤズダニチャラティが今年の9月の2025年世界選手権(クロアチア)に出場しないことを明らかにし、「大会最大の痛手の一つ」と評した。

 同選手は2016年リオデジャネイロ・オリンピック74kg級優勝で、86kg級にアップして2017・19・21年の世界選手権を制した。昨年のパリ大会では、大会前に手術した肩の負傷が悪化し、2021年東京大会に続いて銀メダル。再度の手術を受け、現在はリハビリ中。

▲パリ・オリンピック決勝、ハッサン・ヤズダニチャラティ(青)は右肩の激痛で終了間際に闘いを“放棄”。マゴメド・ラマザノフ(ブルガリア)はイランのスターに敬意を表してか、攻撃することなくタイムアップを待った

 イラン・レスリング協会のアリレザ・ダビール会長は、30歳のヤズダニが再び負傷することを避けるため、今秋の世界選手権には出場しないことを明言したという。

 ヤズダニは「医師は私の回復に非常に満足しているが、再び負傷をするリスクを負いたくないので、復帰は2026年の予定」と語ったという。復帰後に階級を上げる予定で、92kg級か97kg級へ挑むという。