ブルガリア・レスリング協会は4月23日に会見を開き、一部報道とSNSで広がっている「同協会がブルガリアへの帰化選手を代表にすることを排除する」などの報道(関連記事)を全面的に否定。協会ホームページで発表した。
スタンカ・ズラテバ会長は「帰化した選手の競技参加を排除する決定はしていない」と断言。多くの選手をブルガリア国籍に帰化させて好成績を目指すのではなく、「ブルガリアの少年少女選手を育てて好選手の輩出を目指すもの」とし、帰化選手を排除するという噂は「元執行部の人間によって広められている」とした。
同会長は、旧執行部には汚職と不正行為があり、協会に対して147万レバ(約1億2000万円)の債務(不正?)があるとし、「真実が明らかになるまで、闘いは存在し続けるでしょう」とコメントしている。
同国協会の内紛は、ブルガリアへの帰化選手をめぐる問題だけではなさそうだ。ズラテバ会長は、協会に加盟している125クラブのうち、出席した120クラブの代表全員の支持、いわば現場の支持によって会長に選出されている。