2021年東京オリンピック金メダリストの須﨑優衣選手(キッツ)が育った千葉・松戸ジュニアレスリングクラブの代表を長く務め、その後、顧問を務めていた渡部弘道氏が4月23日、死去した。90歳。ペースメーカーを使うなど心臓の病気があり、治療できる施設で闘病を続けていた。
通夜・告別式は家族葬で行うため非公表。喪主は長男・伸道さん。
同氏は早大入学後にレスリングを始め、1956(昭和31)年に全日本学生選手権4位の成績。卒業後は本格的にレスリングに接することはなかったが、1980年ごろ、住居の松戸市の体育館でやっていた松戸ジュニアレスリングクラブで指導をスタート。最高で50人近い部員がいる大クラブに育て、その中から須﨑選手が生まれた。「礼儀をきちんと教えています。柄の悪い子供はいらない」が方針だった(クリック=日本協会HP記事)。
須﨑選手は自身のインスタグラムで「先生のおかげで須﨑優衣のレスリング人生があります。先生からレスリングで大切な事、そして素晴らしい人間になること、多くの大切なことを学びました」と感謝の気持ちを表すとともに、「天国にいる渡部先生にもう心配かけないで安心して見守ってもらえるように、もっともっと強くなって、もっともっと勝ち続けて、必ずロサンゼルスオリンピックで金メダルを奪還しに行きます」と、次回オリンピックでの金メダル奪還を誓った。
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