2025.04.25NEW

2026年ユース・オリンピック(セネガル)は「ビーチ男女」のみを実施へ

 15歳から18歳までを対象として開催されてきた総合スポーツ大会「ユース・オリンピック」の第4回大会は来年10月31日~11月13日にセネガル・ダカールで行なわれるが、レスリングはビーチ男女のみの実施となった。すでに世界レスリング連盟(UWW)のカレンダーには「11月7~8日、BW(ビーチ)」と掲載されている。

 第4回大会は当初、2022年に初のアフリカ開催としてセネガルで行なわれる予定だった。新型コロナウィルス蔓延によって4年延期という異例の事態となり、来年に実施される。2019年12月の国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で、レスリングは第1回から実施されてきた男子グレコローマンが外れ、「男子フリースタイル(10選手×5階級=50選手)、女子(同=50選手)、ビーチ男女(10選手×男女各4階級=80選手)」が実施されることになっていた。

 しかし近年、オリンピック開催に立候補する都市が減少するなど、オリンピックを巡る状況が激変。IOCは通常のオリンピックのみならず、ユース大会も持続するための方策を目指し、2026年大会の運営や実施競技・種目の見直しに着手。既存の会場の活用によって経費を削減するほか、肥大化抑制のため、各競技の実施種目を限定して参加選手を減らすことなどを決めた。

▲新型コロナウィルスで4年遅れたものの、アフリカで初の“オリンピック”開催となる2026年ユース大会=公式サイトより

 2018年ブエノスアイレス大会は、全251種目が行われたが、今度の大会は151種目に縮小(男子72種目、女子72種目、混合7種目)。そのため、レスリングは「ビーチ男女のみ」の実施となったもよう。階級数・出場選手数・予選方法などは明らかにされていない(その後、各4階級の各48選手であることが判明)。

 「15~18歳」を対象としてきた年齢が「17歳まで」と変更されたが、レスリングは元々、カデット(現U17)世代での実施だったため、影響はない。ただ、「閉会式の時点で17歳」との記述があり、12月31日に「17歳」という世界レスリング連盟(UWW)の規定とは若干違う見込み。

 ユース・オリンピックは2010年にシンガポール大会でスタート。このときは「男子90選手(2スタイル各5階級に各9選手)、女子28選手(4階級に各7選手)」が参加。2014年の第2回南京大会は「男子80選手(2スタイル各5階級に各8選手)、女子32選手(4階級に各8選手)」と男女差を縮めた。

 2018年のブエノスアイレス大会では、IOCからの「男女同数」との要望を受け、目指したが、最終的には「男子60選手(2スタイル各5階級に各6選手)、女子50選手(5階級に各10選手)」で、同数とはならなかった。2022年に予定されていたセネガル大会は、男子グレコローマンを外すことで男女同数が実現するはずだった。