世界で2人目のグランドスラム・チャンピオンとなったアミート・エロル(米国)は、72kg級で世界へ再挑戦-。
2025年世界選手権の米国代表選考につながる全米オープン選手権が4月23~27日にラスベガスで予定されているが、昨年のパリ・オリンピック女子68kg級で優勝し、須﨑優衣(キッツ)に続いて世界のグランドスラム(オリンピック、4世代の世界チャンピオン)を達成したアミート・エロルは、予想された72kg級にエントリーしなかった。
しかし、自身のフェイスブックで「次の大会は、5月16~17日にケンタッキー州ルイビルで開催される世界チームトライアル(・チャレンジトーナメント)です。いつもの72kgに戻り、これから始まるたくさんの挑戦と楽しみを楽しみにしています!」とつづり、世界チャンピオンに輝いた72kg級で復帰し、再び世界一を目指すことを明らかにした。
パリ・オリンピックと昨年の世界選手権のメダリストは、全米オープン選手権に出場しなくとも、6月の世界選手権代表最終選考会(Final X)にシード選手として出場する権利がある。男子フリースタイル57kg級銀メダルのスペンサー・リーや、女子57kg級銅メダルのヘレン・マルーリスらは、6月のFinal Xへの出場を表明している。
階級が変わるとこの特権は適用されなくなるので、パリの76kg級で銀メダルのケネディ・ブレーデンは68kg級で、同男子フリースタイル74kg級で銅メダルカイル・デイクは86kg級で、今回の全米オープン選手権にエントリーした。
エロルは、エントリーしなかったが、全米オープン選手権とは別に5月にFinal Xへの予選会(チームトライアル)があり、その大会を経てFinal Xへ挑むことになる。
なお、パリ・オリンピックの女子50kg級で優勝したサラ・ヒルデブラントは、引退を表明している。