2025.03.30

吉田アラシ(日大)が2度目の優勝、田南部魁星(日体大)は初V…2025年アジア選手権

 2025年アジア選手権第5日は3月29日、ヨルダン・アンマンで男子フリースタイルがスタート。5階級が行われ、65kg級の田南部魁星(日体大)と97kg級の吉田アラシ(日大)が優勝、70kg級の青柳善の輔(クリナップ)が銅メダルを獲得した。57kg級の坂本輪(CWC)は3位決定戦に進んだものの、敗れて5位に終わった。

 吉田はキルギスと中国の選手を破って決勝へ進み、昨年2位のリザベク・アイトムハン(カザフスタン)と対戦。7-1で下した。今年に入って、「ペトコ・シラコフ-イワン・イリエフ国際大会」(ブルガリア)、UWWランキング大会(アルバニア)に続いて3大会連続での優勝。アジア選手権は2023年の92kg級以来、階級を上げて2年ぶりに制覇した。

▲昨年2位の選手も寄せつけなかった吉田アラシ=UWWサイトより

▲今年に入ってから国際大会を3大会連続で制した吉田アラシ=UWWサイトより

 田南部はウズベキスタンとインドの選手を破ったあと、2月の「ザグレブ・オープン」(クロアチア)優勝のアッバス・エブラヒムザデフサバドコウヒ(イラン)にテクニカルスペリオリティで勝利。決勝で昨年の世界選手権61kg級3位のチョグバクラフ・チェベンスレン(モンゴル)にもテクニカルスペリオリティで勝った。国際大会で初の優勝。

▲グレコローマンとの二刀流選手らしいバック投げを見せた田南部魁星=UWWサイトより

 青柳は準決勝で2023年世界選手権5位のエルナザール・アクマタリエフ(キルギス)に黒星。3位決定戦でカザフスタン選手を破った。国際大会は8大会連続でメダル獲得。

 坂本は2回戦で2023年アジア大会2位のハン・チョンソン(北朝鮮)に黒星。敗者復活戦を勝ち上がったものの、3位決定戦でモンゴル選手にフォール負けし、メダルに手が届かなかった。

 79kg級の神谷龍之介(日体大)は1回戦を勝ったものの、2回戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。

 各選手の成績は下記の通り。

▲優勝は逃したが、国際大会のメダル獲得を続けている青柳善の輔=UWWサイトより


男子フリースタイル

 【57kg級】坂本輪(CWC)   5位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[フォール、4:38=1-5]Munkh E. BATKHUYAG(モンゴル)
敗復戦 ○[VSU、1:28=10-0]ABIDIN ZAINAL(インドネシア)
2回戦 ●[6-12]Chongsong HAN(北朝鮮)
1回戦 ○[VSU、5:49=11-1]Aiaal BELOLYUBSKII(タジキスタン)

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 【65kg級】田南部魁星(日体大)   優勝=16選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、5:22=12-2]Tsogbadrakh TSEVEENSUREN(モンゴル)
準決勝 ○[VSU、1:44=13-1]Abbas M. EBRAHIMZADEHSAVADKOUHI(イラン)
2回戦 ○[負傷棄権、2:09=9-0]Sujeet SUJEET(インド)
1回戦 ○[6-0]Umidjon JALOLOV(ウズベキスタン)

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 【70kg級】青柳善の輔(クリナップ)   3位=13選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[8-0]Nachyn KUULAR(カザフスタン)
準決勝 ●[8-8]Ernazar K. AKMATALIEV(キルギス)
2回戦 ○[VSU、4:17=11-0]Mohammed Al Jawad Zuhair K KAREEM(イラク)
1回戦  BYE

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 【79kg級】神谷龍之介(日体大)   8位=13選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[0-4]Suldkhuu OLONBAYAR(モンゴル)
1回戦 ○[4-0]Erzo Shamil T ISAKOV(ヨルダン)

※敗者復活戦に回れず

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 【97kg級】吉田アラシ(日大)   優勝=13選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[7-1]Rizabek AITMUKHAN(カザフスタン)
準決勝 ○[11-2]Awusayiman HABILA(中国)
2回戦 ○[VSU、3:41=11-1]Kanybek ABDULKHAIROV(キルギス)
1回戦 BYE