2025年アジア選手権第3日は3月29日、ヨルダン・アンマンで女子5階級が行われ、57kg級の屶網さら(KeePer技研)と65kg級の森川美和(ALSOK)が優勝、53kg級の清岡もえ(育英大)が銀メダル、62kg級の尾﨑野乃香(慶大)と72kg級の古市雅子(自衛隊)が銅メダルを獲得した。
屶網はモンゴルの選手を破ったあと、準決勝でパリ・オリンピック3位のホン・ケシン(洪可新=中国)にフォール勝ち。決勝で北朝鮮の新鋭、ソン・イルシムと対戦。0-2と先制されたが、第2ピリオド中盤に追いつき、2-2のラストポイントによって勝った。2023年U23世界選手権優勝に続き、国際大会を4大会連続で制した。
森川は準決勝で2023年59kg級世界チャンピオンのザン・キ(張琪=中国)を下し、決勝で昨年2位のエンフジン・ツブシンジャルガル(モンゴル)を6-2で撃破。2月のUWWランキング大会(アルバニア)に続く国際大会の優勝を達成。国際大会11大会連続でメダルを手にしている。
清岡は台湾とインドの選手に快勝して決勝へ。パリ・オリンピック3位のチェ・フンギョン(北朝鮮)と対戦し、1-12のテクニカルスペリオリティで黒星。53kg級での闘いで優勝を逃した。
尾﨑も準決勝で北朝鮮の新鋭キム・オクユに黒星。昨年の68kg級に続く優勝はならなかったが、3位決定戦でヨルダン選手を破って銅メダルを手にした。古市は準決勝で昨年の世界選手権2位のジャミラ・バクゲルゲノワ(カザフスタン)に敗れたが、3位決定戦で韓国選手を下し、2022年世界選手権銅メダル以来の国際大会でメダルを手にした。
女子は全日程を終了し、「金4・銀1・銅4」を獲得。負傷で棄権した石井亜海(育英大)を除く全選手がメダルを取り、国別対抗得点は186点をマーク。中国(157点)に29点差をつけて、出場した大会で6大会連続でアジアのチャンピオンを守った(2021年はコロナで不参加)。3位には「金2・銀4・銅1」の北朝鮮が155点で入った。
各選手の成績は下記の通り。
【53kg級】清岡もえ(育英大) 2位=11選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[VSU、5:20=1-12]Hyogyong CHOE(北朝鮮)
準決勝 ○[VSU、5:09=10-0]Antim ANTIM(インド)
2回戦 ○[VSU、1:58=10-0]Meng H. HSIEH(台湾)
1回戦 BYE
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【57kg級】屶網さら(KeePer技研) 優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[2-2]Il Sim SON(北朝鮮)
準決勝 ○[フォール、0:18=2-0]Kexin HONG(中国)
2回戦 ○[VSU、4:51=11-0]Bolortuya KHURELKHUU(モンゴル)
1回戦 BYE
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【62kg級】尾﨑野乃香(慶大) 3位=10選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、0:27=10-0]Tala Jawad Hamad ABUKHEIT(ヨルダン)
準決勝 ●[フォール、2:01=0-4]Ok Ju KIM(北朝鮮)
2回戦 ○[4-1]Lili LILI(中国)
1回戦 ○[12-5]Tserenchimed SUKHEE(モンゴル)
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【65kg級】森川美和(ALSOK) 優勝=12選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[6-2]Enkhjin TUVSHINJARGAL(モンゴル)
準決勝 ○[8-4]Qi ZHANG(中国)
2回戦 ○[フォール、4:13=9-2]Gaukhar MUKATAY(カザフスタン)
1回戦 BY
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【72kg級】古市雅子(自衛隊) 3位=8選手出場《トーナメント表》
3決戦 ○[VSU、1:36=10-0]Sehee KIM(韓国)
準決勝 ●[2-3]Zhamila BAKBERGENOVA(カザフスタン)
1回戦 ○[3-2]Jyoti BERWA(インド)
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《国別対抗得点》
[1]日本 186点、[2]中国 157点、[3]北朝鮮 155点、[4]モンゴル 126点、[5]インド 116点、[6]カザフスタン 98点、[7]キルギス 80点、[8]韓国 69点