【ティラナ(アルバニア)】世界レスリング連盟(UWW)の2025年第2回ランキング大会「ムハメト・マロ国際大会」第2日は2月27日、アルバニア・ティラナで男女6階級が行われ、男子フリースタイル97kg級の吉田アラシ(日大)、女子50kg級の伊藤海(早大)、同55kg級の村山春菜(自衛隊)の3選手が優勝した。
吉田はアルメニアとジョージアの選手を破ったあと、準決勝でこの階級の第一人者、カイル・スナイダー(米国)をラスト30秒で逆転。5-5の同スコアながら撃破する殊勲。決勝でイランの若手選手を3-2で破った。2023年アジア選手権以来の国際大会優勝だが、97kg級では初。
伊藤は、2回戦で2月初めの「ザグレブ・オープン」(クロアチア)を制したナデシダ・ソコロワ(UWW=ロシア)に5点を取られたがテクニカルスペリオリティで勝利。決勝へ進み、パリ・オリンピック5位のオクサナ・リバチ(ウクライナ)をテクニカルスペリオリティで破った。
シニアの国際大会は、2020年の「クリッパン女子国際大会」(スウェーデン)、昨年の「ヤシャ・ドク国際大会」(トルコ)に続いて3大会連続の優勝。通算9大会連続でメダルを手にしている。
村山は、決勝で昨年のU23世界選手権3位のウクライナ選手に5-0で勝つなど、3試合を無失点で勝ち抜いて優勝。昨年11月の「韓国オープン国際大会」の優勝に続き、国際大会を7大会連続で制している。
男子フリースタイル79kg級の神谷龍之介(日体大)は初戦で敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
【79kg級】神谷龍之介(日体大) 12位=16選手出場
1回戦 ●[0-8]Evan WICK(米国)
※敗者復活戦に回れず
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【97kg級】吉田アラシ(日大) 優勝=16選手出場
決 勝 ○[3-2]Erfan Ahmad Ali ALIZADEH MALAFEH(イラン)
準決勝 ○[5-5]Kyle SNYDER(米国)
2回戦 ○[VSU、4:34=11-0]Dato PIRUZASHVILI(ジョージア)
1回戦 ○[フォール、2:32=10-0]Gurgen SIMONYAN(アルメニア)
【50kg級】伊藤海(早大) 優勝=14選手出場
決 勝 ○[VSU、0:25=10-0]Oksana LIVACH(ウクライナ)
準決勝 ○[フォール。1:06=4-0]Katie A. DUTCHAK(カナダ)
2回戦 ○[VSU、3:31=16-5]Nadezhda SOKOLOVA(UWW=ロシア)
1回戦 ○[VSU、2:22=10-0]Aida KERYMOVA(ウクライナ)
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【55kg級】村山春菜(自衛隊) 優勝=8選手出場
決 勝 ○[5-0]Olga KHOROSHAVTSEVA(UWW=ロシア)
準決勝 ○[VSU、3:45=10-0]Oleksandra KHOMENETS(ウクライナ)
1回戦 ○[2-0]Haruna MURAYAMA OKUNO(カナダ)