2025.02.24

ロシアとベラルーシは「UWW選手」で出場へ…UWWが承認

 世界レスリング連盟(UWW)は2月21日、公式ウェブサイトで、ロシアとベラルーシの全選手は、これまでの「AIN(中立)」から「UWW」の選手として試合に出場できることを発表した。

 両国の国歌、国旗、国のシンボルの入ったユニフォームの使用は認めず、表彰式ではUWWの旗と式典歌が使用される。チームランキング(国別対抗得点)からは、引き続き除外される。

▲AIN(中立)ではなく、UWWの選手として国際大会に出場することになったアブデュラシド・サデュラエフ(ロシア)=写真は2019年世界選手権

 2022年2月のロシアのウクライナ侵攻のあと、UWWは国際オリンピック委員会(IOC)の方針に従って両国の出場を認めなかった。2023年4月、IOCが一定の参加条件の下でロシアとベラルーシ選手の競技への復帰を容認。各競技団体に勧告したことを受け、UWWも両国の選手を「中立の選手」として国際大会への出場を認めた。

 パリ・オリンピックへ向けては、侵攻を積極的に支持する選手、軍や治安当局の所属選手も対象外とするIOCの方針にならった。

 UWWは2023年8月、インドに対し、国内協会の混乱に対してUWWの勧告に従わなかったことを理由に「インド」としての出場を認めず、同国のユニフォームを着用したり、国旗を掲げることはできない決定を下し、選手は「UWWの選手としての参加」としたことがある(翌年2月に解除)。