2025.02.03

全日本合宿へ参加したパリ・オリンピック代表インタビュー(1)

 1月30日の全日本チーム合宿で、参加したパリ・オリンピック代表選手が報道陣のインタビューに応じた。62kg級の元木咲良(育英大助手)尾﨑野乃香(慶大=パリは68kg級)、76kg級の鏡優翔(サントリー)のインタビューは下記の通り(藤波朱理と櫻井つぐみは明日掲載します)

▲報道陣のインタビューに応じた(左から)尾﨑野乃香、元木咲良、鏡優翔


--新体制スタートの合宿練習、感想をお願いします。

尾﨑 新しい雰囲気での練習で、とてもよかったと思います。女子選手は少なめでしたが、いい雰囲気で、取り組みたい課題に取り組め、いい練習だったと思います。

元木 今回の合宿で得た課題を持ち帰り、改善できるように所属で練習していきたいと思いました。

 オリンピックが終わってしばらく休養し、初めの合宿参加です。鈍っている部分、パワーや技術の落ちている部分を確認しました。新体制になって、伊調馨さんと小原日登美さんがコーチに加わり、新しい技術を学べることになったので、楽しみが増えて頑張ろうという気持ちになりました。

--同性のコーチが2人、入ったことはいかがでしょうか?

尾﨑 直接こうした指導を受けるのは貴重なことだと思います。ひとつひとつを自分のものにしようと思ってやりました。年間を通じて全日本合宿が何回もあるので、毎回を大切に思って参加したいと思いました。

元木 私が小学生や中学生のときに活躍していた方で、あこがれの気持ちが強く、それが目標へ向かう原動力になっていました。私に勇気を与えてくれた方達に指導していただけるのは、すごく光栄です。

 私もあこがれていた選手でした。その方に間近で教えてもらうことになり、スパーリングでもいろいろ声をかけていただき、新鮮でうれしい気持ちです。頑張らなければ、という、いい刺激がありました。言われていることに説得力があり、『そうすると、こうなってしまう』など、自分が考えていることとでコミュニケーションがしっかりとれます。

▲62kg級パリ金メダリストの元木咲良(左)と同級全日本チャンピオンの尾﨑野乃香のスパーリング

--若いコーチが多くなった雰囲気での感想は?

尾﨑 盛り上げよう、というコーチの気持ちを感じました。自分のやりたい方向性を尊重してもらって練習ができました。

元木 ロサンゼルス・オリンピックへ向けて、指導してくださるコーチが一体となって強化しようという気持ちが伝わってきました。その思いに応えたい、応えるために頑張らなければ、という気持ちです。

 パリの成績がよかったので、今も注目が続いていますが、さらに強化していくんだろうな、と思いました。コーチと自分たちの全員で強化していくんだ、と思い、それについていかなければならないことを感じました。奮い立たせられるような合宿です。

--(復帰大会を明確にしていない鏡へ)今後の予定は?

 練習はちょくちょくやっていたので、この全日本合宿が初めての練習というわけではありません。勝てる、という状況は自分の感覚で分かってくると思います。今は、いつ、という時期は分からないです。勝ちに行く体や技術がしっかりでき、闘えるときが来るまで(時期は)はっきり分かりませんが、それに向けての強化は始めていきたいと思います。

(注=尾﨑は昨年12月の天皇杯全日本選手権に出場済み、元木は今年4月のジュニアクイーンズカップU23への出場を明言)

▲大会への復帰時期が注目される鏡優勝