2024.12.11

【12.19~22天皇杯全日本選手権・展望(12)】若手が高谷惣亮(拓大職)の壁を超えられるか…男子フリースタイル86kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 2024年天皇杯全日本選手権は、12月19日(木)~22日(日)に東京・代々木競技場第2体育館で行われ、来年6月予定の明治杯全日本選抜選手権とともに2025年世界選手権(9月・クロアチア)の代表選考を兼ねる。各階級の見どころをさぐった。

《大会要項》 《観戦チケット販売》
《大会日程》=試合開始は午前9時30分。1回戦~決勝を1日で実施
12月19日(木)男子グレコローマン82・87・97kg級/男子フリースタイル61・65・70kg級/女子65・68kg級
   20日(金)男子グレコローマン67・72・77kg級/男子フリースタイル92・97・125kg級/女子55・62・72kg級
   21日(土)男子グレコローマン55・63・130kg級/男子フリースタイル74・79・86kg級/女子50・59・76kg級
   22日(日)男子グレコローマン60kg級/男子フリースタイル57kg級/女子53・57kg級


男子フリースタイル86kg級展望(12月21日実施)

▲若手の前に立ちはだかるか、高谷惣亮=2024年全日本選抜選手権、撮影=矢吹建夫

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

 パリ・オリンピック代表の石黒隼士は不出場。若手の争いになるかと思われたが、オリンピック3度出場の高谷惣亮(拓大職)がこの階級にエントリー。次代の選手の“高谷超え”が注目される状況となった。

 高谷は昨年の決勝で石黒に惜敗。今年5月の全日本選抜選手権はグレコローマン87kg級に出場して2位に入賞。その経験を生かした闘いが見られるか。

 挑む選手は、全日本選抜選手権優勝の白井達也(佐賀県スポーツ協会)、U23世界選手権3位の髙橋夢大(三恵海運)、学生二冠王者(全日本学生選手権、全日本大学選手権)の五十嵐文彌(山梨学院大)。過去の対戦成績では、白井がややリードしているが、どう転ぶか分からないほど実力は接近している。

 全日本大学選手権97kg級に出場し、本来より上の階級にもかかわらず2位に躍進した増田大将(山梨学院大)が、高谷を追い上げる輪の中に加われるか。

《2024年明治杯全日本選手権成績》
《天皇杯全日本選手権・歴代優勝選手》=男子フリースタイル男子グレコローマン女子


エントリー選手(8選手)

※今年の明治杯全日本選抜選手権のこの階級の3位以内の選手以外はアイウエオ順

《2024年全日本選抜選手権優勝》
白井達也(しらい・たつや=佐賀県スポーツ協会)
2000年7月16日生まれ、24歳。大阪府出身。千葉・日体大柏高~日体大卒。2024年国民スポーツ大会優勝
《2024年全日本選抜選手権2位》
髙橋夢大(たかはし・ゆうだい=三恵海運)
2001年11月30日生まれ、23歳。静岡県出身。京都・網野高~日体大 卒。2024年U23世界選手権3位
《2024年全日本選抜選手権3位》
五十嵐文彌(いがらし・ふみや=山梨学院大)
2003年6月21日生まれ、21歳。東京都出身。埼玉・埼玉栄高卒。2024年全日本大学選手権優勝
小玉龍舞(こだま・ろんど=高知・高岡高)
2006年11月1日生まれ、18歳。高知県出身。2024年全国高校選抜大会優勝
高谷惣亮(たかたに・そうすけ=拓大職)
1989年4月5日生まれ、35歳。京都府出身。京都・網野高~拓大卒。2023年全日本選手権2位
福岡大知(ふくおか・だいち=PTS/RB)
1997年9月9日生まれ、27歳。愛媛県出身。愛媛・八幡浜工高~徳山大卒。2024全日本社会人選手権優勝
増田大将(ますだ・だいすけ=山梨学院大)
2004年8月2日生まれ、20歳。埼玉県出身。埼玉・埼玉栄高卒。2024年全日大学選手権2位
吉田真聖(よしだ・まさきよ=HAKOBEE SPORTS FUKUI)
1996年4月17日生まれ、28歳。福井県出身。福井・足羽高卒。2024全日本社会人選手権2位