2012.12.11

【西日本学生秋季リーグ戦・特集】67年の伝統を持つ同志社大が初の二部転落! 来春の霞ヶ浦、花咲徳栄からの強豪加入で復活できるか

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(文=樋口郁夫)

■同志社大の最近の成績
春季 秋季
2001年 4位 2位
2002年 4位 4位
2003年 3位 4位
2004年 4位 4位
2005年 6位 4位
2006年 7位 6位
2007年 5位 4位
2008年 6位 5位
2009年 3位 4位
2010年 6位 7位
2011年 6位 5位
2012年 6位 8位

 西日本学生秋季リーグ戦で、創部67年、15度優勝の伝統を持つ同志社大が最下位に沈み、初の二部リーグ転落が決まった(注=同リーグ戦は入れ替え戦がなく、一部最下位チームと二部優勝チームが自動的に入れ替え)。

 1990年春季を最後に優勝はなかったものの、一部リーグに食いついていただけに、福田耕治監督は「われわれの方針が悪かったのでしょうか、どこかが狂っていました。ショックです」と肩を落とした。

 これまでは、スポーツ推薦で入学した選手、付属の同志社香里高校から入学した選手、一般入試で入学した選手の3つがうまく回転。大学に入ってからレスリングを始めた選手であっても、4年生になる頃にはリーグ戦で勝つまでに実力をつけ、それがチームのムードをよくしてくれたが、そうしたことがなくなっていたという。

 同監督は「選手には、これまでの練習内容、私生活、勉強のこと、すべてを否定し、0からやり直してほしい。今から始めなさい、と伝えました」と話したが、実は来年から心強い戦力が加入する。茨城・霞ヶ浦高と埼玉・花咲徳栄高から選手が来ることが決まっている。

 他にも、付属の同志社香里高、宮崎・宮崎一高から全国トップレベルの選手の入学が決まっており、1年生からポイントゲッターとしての戦力が期待される。

 来年春季ですぐに一部リーグへ戻ってくることも予想されるが、福田監督は「今のままで受け入れるわけにはいかない。今の選手達がやり直してしっかりした土壌をつくり、そのうえで選手を迎えたい」と、来年3月までのチームの立て直しが最優先課題と強調。「そのうえで、新人選手に期待したい」と、巻き返しを誓った。