2024.10.26

坂本由宇(AACC)が優勝、屶網瑠夏(至学館大)は銀メダル…2024年U23世界選手権・第5日(2)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

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 【ティラナ(アルバニア)】2024年U23世界選手権第5日は10月25日、アルバニア・ティラナで前日開始の女子5階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、決勝へ進んだ53kg級の坂本由宇(AACC)が優勝、57kg級の屶網瑠夏(至学館大)は銀メダルを獲得。3位決定戦へ回った寺本鈴(山梨学院大)は敗れて5位に終わった。

 坂本は昨年7位のセレナ・ディベネデット(カナダ)相手に開始直後に4点を奪取。6-0で迎えた第2ピリオド開始直後、タックルとグラウンド技で10-0へ。相手陣営のチャレンジ失敗により、11-0のスコアで勝った。2022年U20アジア選手権以来、約2年4ヶ月ぶりの国際大会の優勝で、世界のタイトルは初めて。

▲約2年4ヶ月ぶりの国際大会を制し、初の世界一に輝いた坂本由宇(AACC)=撮影・保高幸子

 屶網は、昨年2位で今年のU23欧州チャンピオンのジャラ・アリイェワ(アゼルバイジャン)と対戦。0-6とリードされ、第2ピリオドのラスト30秒で2-10。そのあと2度のテークダウンとグラウンド技で8-10としたが、追いつかず、2019年の世界カデット選手権、2022年のU20世界選手権に続く3世代目の世界一はならなかった。

 寺本は敗者復活戦を勝ち上がり、昨年のU17アジア選手権優勝のサイフシャ(インド)と対戦。3ー6で敗れてメダルに手が届かなかった。

  各選手の成績は下記の通り。女子は全日程を終了し、「金2・銀1・銅3」を獲得。昨年とメダルの数は同じだったが5階級制覇には及ばず、国別対抗得点は129点で2位。2017年の大会スタート以来、コロナで不参加だった2021年を除いて初めて優勝から見離された。3階級を制した米国が136点で優勝、2階級で勝ったウクライナが124点で3位に入った。

▲終了間際の猛攻も実らず、銀メダルに終わった屶網瑠夏(至学館大)=撮影・保高幸子


女子

 【53kg級】坂本由宇(AACC)   優勝=15選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[VSU、3:27=11-0]Serena R. DI BENEDETTO(カナダ)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[4-4]Otgontuya CHINBOLD(モンゴル)
2回戦 ○[VSU、5:59=10-0]Zeinep BAYANOVA(カザフスタン)
1回戦 ○[VSU、1:54=10-0]Ellen Inger Kristina OESTMAN(スウェーデン)

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 【57kg級】屶網瑠夏(至学館大)   2位=15選手出場《トーナメント表》
決 勝 ●[8-10]Zhala ALIYEVA(アゼルバイジャン)

《以下、前日に実施》
準決勝 ○[3-2]Neha SHARMA(インド)
2回戦 ○[フォール、2:25=2-1]Aryna MARTYNAVA(AIN)
1回戦 ○[VSU、4:18=10-0]Mingyue ZHANG(中国)

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 【65kg級】寺本鈴(山梨学院大)   5位=20選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[3-6]Shiksha SHIKSHA(インド)
敗復戦 ○[VSU、2:23=10-0]Dilnaz SAZANOVA(キルギス)

《以下、前日に実施》
2回戦 ●[フォール、0:54=0-2]Irina RINGACI(モルドバ)
1回戦  BYE


《以下、前日に実施。順位を追加》

 【62kg級】内田奈佑(至学館大) 
  17位=18選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[VSU、2:34=0-10]Olha PADOSHYK(ポーランド)
1回戦  BYE

※敗者復活戦に回れず

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 【72kg級】藤倉優花(育英大)   9位=16選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[3-3]Viktoryia RADZKOVA(AIN)
1回戦 ○[4-2]Kritika JAMWAL(インド)

※敗者復活戦に回れず

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 《国別対抗得点》
[1]米国 136点、[2]日本 129点、[3]ウクライナ 124点、[4]中国 95点、[5]インド 85点、[6]カナダ 54点、[7]トルコ 42点、[8]モンゴル 39点