2024.08.17

ビネシュ・フォガト(インド)の訴えを却下…スポーツ仲裁裁判所(CAS)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 世界の主要メディア、およびインドのメディアが報じたところによると、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は8月14日、パリ・オリンピックの女子50kg級で決勝のための計量で体重オーバー、失格となったビネシュ・フォガト(インド)が求めた銀メダル授与の訴えを棄却したことを発表した。

 同選手は1回戦で須﨑優衣(キッツ)を破るなどして決勝へ進出。しかし、翌朝の計量を100グラムオーバーで失格となり、決勝のマットに立つことはできなかった。

▲スポーツ仲裁裁判所(CAS)への提訴が認められなかったビネシュ・フォガト(インド)

 このようなケースでは、世界レスリング連盟(UWW)の競技規則第11条に「競技から排除される」と定義されている。UWWは当初から「すべて定められたルールにのっとって行われる」と、インド側の主張には否定的だったが、議論する余地のある問題としている(関連記事)。

《International wrestling Rule:Article 11》
If an athlete does not attend or fail the weigh-in (the 1st or the 2nd weigh-in), he will be eliminated of the competition and ranked last, without rank.

《競技ルール第11条》
選手が計量に参加しない、または計量に失敗した (1回目または2回目の計量)場合、その選手は競技から排除され、順位なしで最下位にランク付けされる