2024.08.07

【2024年パリ・オリンピック特集】金メダル獲得・文田健一郎(ミキハウス)の話

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

(2024年8月6日、シャン・ド・マルス・アリーナ)


 ■男子グレコローマン60㎏級優勝・文田健一郎(ミキハウス=決勝でカオ・リウゴ(曹利国=中国)を4-1で破り、金メダルを獲得)「(ここまで来るのに)長かった。いろいろな節目で、いろいろなことがあって、いろいろな区切りで、いろいろな思いをしてきました。でも、そういう様々な思いがあったからこそ、今、ここにチャンピオンとして立っていられる。思い返せないほどの苦悩や葛藤があって、その分うれしいことや、たくさん(周囲に)支えられたことがあって、いまの自分がいると実感しています。

 (優勝を決めたあと、泣かなかったことについて)東京オリンピックのあと、いろいろな方々にあいさつに行ったけど、そのとき、『次(は金)だね』と言ってくださった皆さんに、『次は笑ってマットを降ります』と宣言していたので、今回はそうしました。(ウイニングランのあとマット中央で右手を高々と上げるポーズをとったことについて)勝ったらやりたいと思っていました。昨日、(会場近くの)エッフェル塔を見ていたら、『オリンピックで優勝したら、本当の頂きじゃないか。あんなふうに輝いて立ちたい』と思ったんですよ」

▲「1」を高々と掲げた文田健一郎(ミキハウス)=撮影・保高幸子