2012.11.29

昨年に続き日本が14-6で快勝…日韓高校選抜交流会

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

昨年に続おて駒沢体育館で開催された日韓高校選抜交流会

 来日中の韓国高校選抜チームとの日韓高校選抜交流競技会が11月28日、東京・駒沢体育館で行われ、日本選抜チームはフリースタイルが10-2、グレコローマンが4-4で、両スタイルの結果は昨年と同じ14-6と快勝した(昨年はフリースタイルで9-3、グレコローマンで5-3)。9月に韓国で行われた交流戦も12-8で勝っており、日韓の実力差が明白となった。

 大沢友博副団長(茨城・霞ヶ浦高教)は「最近、フリースタイルは日本の方が圧勝している。全勝してほしかった。グレコローマンは4勝4敗でよくやったと思います。選手たちに『勝とう』という意識が出ている。計量をして闘うこうした交流戦の意義は大きい」と、合同練習だけではなく、“試合”の重要性を訴えた。

 原善彦監督(新潟・新潟県央工高教)は、「私たちは3日前に集合し、コンディションつくりと気持ちを高めただけ。日頃の各高校の監督の指導がいいに尽きる。養ってきたものを出してくれました」と、昨年に続く快勝を謙そん。全日本のトップ選手の集まりだけに自覚は十分だったそうで、「選手が一丸となってやっていた。私たちセコンドのアドバイスより、(応援席からの)選手のアドバイスの方が的確で役に立っていたみたいです」と笑う。

 選手をまとめた高谷大地主将(京都・網野高教=左写真)は「韓国での交流戦より勝ててよかった。みんながまとまったからだと思います。一人ひとりが団結して頑張ろうという気持ちがありました」と言う。

 今夏は兄・惣亮(ALSOK)が出場したロンドン五輪で日本が好成績を挙げ、いろんな方面に影響を与えている。森下主将も「ああいうのを見たら、自分たちもその舞台に立ちたいと思い、メダルを取りたいという気持ちになります。それが団結につながったと思います」と、五輪効果も口にした。

  各試合結果は下記の通り。


◎フリースタイル

階級 日本選手 学校名 結果 韓国選手
50 青木 祐聡 岐阜・岐南工高   1-1L JEON, DAE – HO
0-1
 
長谷川 敏裕 東京・自由ヶ丘学園高 4-1   PARK, CHANG – JUN
5-0
 
55 中村 倫也 埼玉・花咲徳栄高 0-1   KIM, KUK – HYUN
3-0=2:08
F0:28=3-0
樋口 黎 茨城・霞ヶ浦高 F1:34=6-0   KIM, YOUNG – MIN
 
 
60 伊藤 和真 京都・網野高 1-3   SON, GI – JEONG
4-2
TF6-0=1:20
高谷 大地 京都・網野高 F0:41=3-0   PARK, JUN – HEE
 
 
66 多胡島 伸佳 秋田・明桜高 1-0   LEE, HYUN – TAE
1-0
 
74 白井 勝太 東京・帝京高 5-0   JEON, YOUNG – JUN
F0:30=2-0
 
浅井 翼 京都・京都八幡高 1-0=2:07   SHIN, JI – YUN
1-0
 
84 長 知宏 茨城・霞ヶ浦高 TF10-3=1:28   JUNG, GEON – YOUNG
F1:02=3-0
 
96 吉川 裕介 茨城・霞ヶ浦高 3-1   OH, HYUN – CHEOL
F5-1=1:31
 
120 稲垣 善之 奈良・大和広陵高   1-1L HWANG, SEUNG – MIN
2-3
 

◎グレコローマン

階級 日本選手 学校名 結果 韓国選手
50 小柳 和也 山梨・韮崎工高   0-1 KIM, KYUNG – JUNG
0-4
 
55 文田 健一郎 山梨・韮崎工高 1-0   JEONG, SEUNG – HAN
1-0
 
60 中田 陽 兵庫・育英高   1-1L YOON, SANG – KYUN
0-2
 
66 屋比久 翔平 沖縄・浦添工高 4-0   OH, KANG – SEOK
1-0
 
74 奥井 眞生 和歌山・和歌山工高 2-0   PARK, SEONG – BUM
0-2
4-0
84 園田 平 滋賀・日野高   0-1 KIM, GEON – HO
3-1
1-3
96 宮國 雄太 沖縄・浦添工高 0-3   KIM, SEUNG – JUN
1-0
2-0
120 園田 新 滋賀・日野高   0-1 LEE, SEUNG – CHAN
1-0
1-0