※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全日本学生連盟は11月10日、全日本大学選手権の試合後に総会を開催し、国士舘大を定年退職し、勇退する滝山将剛会長の後任に福岡大の田中忠道部長を、同じく勇退する大塚勇理事長の後任に大東大の藤沢信雄監督をそれぞれ選出した。任期は来年4月から2年間。
田中新会長は「東西の学生連盟の調和をとり、学生レスリングの充実と発展を目指したい。マットの上ではライバルでも、ふだんの交流は密にしていきたい」と抱負を述べた。なお、現在東日本学生連盟の会長を務めている藤沢信雄・新理事長は今季いっぱいで同職を退く意向を示した。来年2月に予定されている同連盟総会にて新会長が決まる予定。
来年7月にロシア・カザンで行われるユニバーシアードの代表選考方法も決めた。男子は全日本学生選手権と、全日本大学グレコローマン選手権および全日本大学選手権の優勝選手が同じ場合は、自動的にその選手が優勝。優勝選手が違った場合は、東日本学生秋季新人戦期間中の11月27日(火)にプレーオフを実施し(計量は2kgオーバーで26日に実施)、勝者を代表とする。
現在4年生の場合は、卒業後もレスリンhグに打ち込める環境にあることが前提で、第一線を退く場合はこの限りではないという。プレーオフ出場資格者が負傷している場合は他の日にすることもありうるが、エントリー期限が迫っているため、年内には行う予定。
女子に関しては、日本協会の女子強化委員会に一任し、「世界で勝てる選手を選出してもらいたい」(藤沢・新理事長)という。
ユニバーシアードでは、サンボとベルとレスリングも実施される。東日本学生レスリング連盟の協力のもとで来年2月2日に選考会を開催するので、レスリング選手にも参加を呼び掛ける。
男子で学生2大会を制した選手は、グレコローマンで55kg級の田野倉翔太(日体大)と66kg級の音泉秀幸(日体大)、フリースタイルで74kg級の島田大育(国士舘大)の3選手。
優勝者が違う階級と優勝者は下記の通り。
■フリースタイル
フリー | 全日本学生選手権 | 全日本大学選手権 |
55kg級 | 森下史崇(日体大) | 高橋侑希(山梨学院大) |
60kg級 | 五十嵐琢磨(日体大) | 鴨居正和(山梨学院大) |
66kg級 | 砂川航祐(日体大) | 田中幸太郎(早大) |
84kg級 | 赤熊猶弥(拓大) | 葈沢謙(国士舘大) |
96kg級 | 木下 駿(拓大) | 山本康稀(日大) |
120kg級 | 金澤勝利(山梨学院大) | 前川勝利(早大) |
■グレコローマン
グレコ | 全日本学生選手権 | 全日本大学グレコ選手権 |
60kg級 | 松澤力也(日体大) | 射場大地(日体大) |
74kg級 | 小森大祐(拓大) | 北村公平(早大) |
84kg級 | 横澤 徹(拓大) | 鈴木友希(山梨学院大) |
96kg級 | 大坂 昂(早大) | 木下 駿(拓大) |
120kg級 | 金澤勝利(山梨学院大) | 前川勝利(早大) |