※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2011年トルコ世界選手権が開幕します。勝った、負けた以外の世界選手権の裏側を報じる恒例の編集者ブログ(取材日記)をお届けします。(樋口)
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矢吹カメラマンは5時半に外から聞こえてきた大音響のコーランに目がさえてしまい、その後寝られなかったとか。朝一番で朝食会場に行ったら、やはり朝の強いビル・メイさんがいて、いろいろと情報交換。メイさんは元日本協会広報委員で、本HPの英語サイトを執筆。チェコから前日の3時ころに来て、ひと足先にチェックインしていた。また、このホテルには名古屋から2人の記者が泊っていることも判明した。
私は朝10時前に起きて朝食。その後、メイさんと1年ぶりの再会。日本の味(おつまみなど)を渡す。外国へ来た時は、メイさんがいると言葉に不自由しないので心強い。その後、矢吹カメラマンと会って「コーランの音がうるさくて…」とのコメント。「何、それ?」と筆者。「聞こえなかったんですか? わけないでしょ」と言われたが、全く気がつかずにグーグー。やはり長旅で疲れていたんだな。
別ルートでイスタンブールに到着した増渕(左)と保高記者が合流
12時前に大会の本部があるWOWホテルへ。ホテルが違う増渕記者には12時にWOWホテルに来るように伝えておいたが、例によって姿はなし。いつものことだから、怒る気力もなし。
ほどなくしてIDカードが発行されたが、顔写真もなく、簡単なもの。これだったら、このIDをだれかに渡すこともできる。昔のアジア選手権では珍しいことではなかったけれど、世界選手権で写真なしのIDカードなんて初めてじゃないかな。
先輩記者を十分に待たせて増渕記者が登場。例によって、ホテルの部屋がなかったとか。女子チームのアザーオフィシャルだけど、チームと同じフライトで来なかったら、トラブルが生じたようだ。朝到着し、役員と押し問答があって時間がかかったとか。その真偽は不明だが。
ホテルや会場周辺には食事処がないので、食事街へ繰り出すことに。保高記者はイスタンブールには10回くらい来ているそうだ。「最近は来ていないですよ」とのことなので、「一番最近はいつなんだ?」と来たら、「2009年です」。それは「最近」て言うんだ!
街中にはレスリング世界選手権のポスター
出口で選手が出てくるのを待つ。保高&増渕からは何の連絡もないので、「また遅れやがって」と思っていたら、後になってすでに中に入っていたことが判明。計量会場というのはシングレット姿だけど、裸に近いこともあって、いろんな民族の体臭が充満していて、男でも尻ごみする場所。まして、こんな狭いスペースではなおさら。
そんなところに入っていて、「長谷川、いい組み合わせよーーーー」とニコニコ顔で出てくるのだから、2人のレスリング・ラブってすごいなあ、と実感。
![]() イスタンブールのトラム |
![]() 街に出られる唯一の日、トルコ料理で昼食 |
![]() アイスクリーム売り場でパフォーマンスを受ける増渕記者 |
![]() アジアとヨーロッパを結ぶファーティフ・スルタン・メフメト橋 |
「飛んでイスタンブール~」。私のipodに入っているこの曲(古いね~。だれが歌っているか分かるい人は、かなりの年齢の人じゃないかな)、とても気にいっているのですが、まだイスタンブールには行ったことがないのです。トルコの首都アンカラへ行く時に乗り換えたことはありますけどね。
アンカラは知っているので、何となくイメージは分かりますけど、お気に入りの都市に行くって、何となくウキウキしますよね。
トルコへ行くのに、私たちはアエロフロート機へ
理由? 安いからに決まっているでしょ! トルコ航空より4万円近く安いんですよ。そのため、トルコ航空組が現地の午後6時にイスタンブールに着くのに対し、私たちはモスクワで5時間待って、深夜1時にイスタンブール入りします。
1人でも多くの人間を現地に送るための苦肉の策。私のエアチケットは、楽天のポイントで買ったものなんですよ(涙)。まあ、タフさと節約精神がなければ、報道記者は務まりません。
トルコ航空は第1ターミナルの南ウイング、アエロフロートは北ウイング。歩いても数分の距離だから、チームにあいさつしに行こうかとも思ったけど、ラフな服装だし、出発取材で報道陣も集まっているところでTシャツ姿ではよくないと思い、あいさつせずにゲートイン。
9月のモスクワを通るのに、夏姿で登場した保高記者
約10時間のフライトでモスクワ空港へ。私、デルタ航空のシルバー会員だから、ラウンジを使わせてもらえるかな、と思って、トライしたけど、シルバーじゃダメとのこと。もう少し頑張って乗って、ゴールドにならないとダメか。
そのため、ビールを飲んだあと、空港の固いイス(手すりがあるので、横にはなれない。たぶん、横にならせないように手すりを作っているのでしょう)に窮屈な姿でウトウト。保高記者は、コーヒーを飲みに。そこで、イラン人から話しかけられ、「私の彼女になってもらえませんか?」って言われたんだって。外国人って、直球勝負だよね。
で、保高記者がどう答えたかって? 「はい」って言ったとか…(これは私の推測!)。モスクワ空港ではモンゴルの女子選手団がウランバートルから到着し、私たちと同じフライトでイスタンブールへ行きます。日本語の話せるコーチに聞いたところによると、59kg級の世界チャンピオンは不出場で、別の選手が出るそうです。国内大会で負けたのかな?
モスクワ空港の金属探知機で、保高記者はサンダルも「脱げ」と言われた。これに何か隠せるの?
深夜1時にイスタンブールの空港へ到着。7月下旬にトルコに新婚旅行に行った某協会事務局員さんの話によると、空港での両替が一番いいとのことなので、ここで両替し、タクシーで予約してあったホテルへ。
シングルで1泊65ユーロー(約7000円)。出発の何日か前、13日に現地入りするフリーライターの布施鋼治さんが、このホテルを予約しようとし、私が予約したサイトで見たところ、1泊500ユーロー(約5万4000円)の金額だったそうです。
「そんな高いホテル、手が出ません」というメールに、私もびっくり。でも、世界選手権の期間以外は65ユーローで出ていました。世界選手権の客を当て込んだ便乗値上げだね。私たちも1泊500ユーロー請求されることはないだろうな、とちょっと心配になりました。