2023.09.20

4選手が決勝進出、須﨑優衣(キッツ)櫻井つぐみ(育英大)鏡優翔(東洋大)はパリ内定へ…2023年世界選手権・第4日(2)

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 【ベオグラード(セルビア)】2023年世界選手権第4日は9月19日、当地で新たに女子4階級がスタート。準決勝までが行われ、50kg級の須﨑優衣(キッツ)、57kg級の櫻井つぐみ(育英大)、65kg級の尾﨑野乃香(慶大)、76kg級の鏡優翔(東洋大)の4選手が、いずれも決勝進出を決めた。須﨑、櫻井、鏡の3選手は、20日朝の計量をパスすれば2位以上が決まり、日本協会の定めた規定によって来年のパリ・オリンピック代表が内定する。

▲今大会の女子代表選手の中で唯一の東京オリンピック代表の須﨑優衣。2大会連続出場を決めた

 須﨑は初戦の2回戦で1点を失ったが、最後はテクニカルスペリオリティ(テクニカルフォール)で勝ち、準々決勝もフォール勝ち。準決勝でアジア選手権3位のフェン・ジキ(中国)を8-2で破った。決勝は昨年の決勝と同じオトゴンジャルガル・ドルゴルジャフ(モンゴル)が相手で、2021年東京オリンピックを含めて5度目の世界一に挑む。

 櫻井は3回戦で2021年東京オリンピック2位のイリナ・クラチキナ(AIN=ベラルーシ)を破るなど勝利。決勝で昨年の59kg級世界チャンピオンのアナスタシア・ニチタ(モルドバ)を破れば、2階級にわたって3年連続世界一となる。

▲オリンピック出場を手中にし、応援席に手を振る櫻井つぐみ

 尾﨑は初戦の2回戦からの3試合を、2試合のテクニカルスペリオリティ勝ちを含めて無失点で勝ち上がる強さ。決勝は、カデット(現U17)時代に世界一の経験があるエレン・キルティ(米国)が相手。

 鏡は、準々決勝で7度目の世界一に挑戦したアデライン・グレイ(米国)を4-1で破る殊勲。準決勝でパンアメリカン選手権優勝のミライミス・マリン・ポトリリエ(キューバ)を破って決勝進出を決めた。アジア選手権2位のアイペリ・メデトキジ(キルギス)を相手に初の世界一へ挑む。

 各選手の成績は下記の通り。

▲圧勝続きで勝ち上がり、2年連続世界一に“王手”をかけた尾﨑野乃香

▲米国女子最多優勝を誇るアデライン・グレイを含めて4戦全勝の鏡優翔。オリンピック出場を決めた


女子

 【50kg級】須﨑優衣(キッツ)   28選手出場《トーナメント表》
決 勝  Otgonjargal Dolgorjav(モンゴル)=20日に実施
準決勝  ○[8-2]Ziqi Feng(中国)
準々決勝 ○[フォール、0:44=4-0]Emilia Alina Grigore Vuc(ルーマニア)
2回戦  ○[テクニカルスペリオリティ、1:37=12-1]Alisson Camila Cardozo Rey(コロンビア)
1回戦   BYE

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 【57kg級】櫻井つぐみ(育英大)   36選手出場《トーナメント表》
決 勝  Anastasia Nichita(モルドバ)=20日に実施
準決勝  ○[6-0]Helen Louise Maroulis(米国)
準々決勝 ○[7-0]Anhelina Lysak(ポーランド)
3回戦  ○[9-2]Iryna Kurachkina(AIN=ベラルーシ)
2回戦  ○[テクニカルスペリオリティ、0:46=10-0]Aurora Russo(イタリア)
1回戦   BYE

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 【65kg級】尾﨑野乃香(慶大)   17選手出場《トーナメント表》
決 勝  Macey Ellen Kilty=20日に実施
準決勝  ○[テクニカルスペリオリティ、1:01=10-0]Lili Lili(中国)
準々決勝 ○[9-0]Kadriye Aksoy(トルコ)
2回戦  ○[テクニカルスペリオリティ、1:05=10-0]Aleah Noelle Nickel(カナダ)
1回戦   BYE

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 【76kg級】鏡優翔(東洋大)   29選手出場《トーナメント表》
決 勝  Aiperi Medet Kyzy(キルギス)=20日に実施
準決勝  ○[5-2]Milaimys De La Caridad Marin Potrille(キューバ)
準々決勝 ○[4-1]Adeline Gray(米国)
2回戦  ○[6-0]Yuanyuan Huang(中国)
1回戦  ○[フォール、2:39=8-0]Kamile Gaucaite(リトアニア)