※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2023年世界選手権は9月16日、セルビア・ベオグラードで開幕。男子フリースタイル4階級の準決勝までが行われ、61kg級の小川航大(自衛隊)が敗者復活戦に回るにとどまった。オリンピック階級の86kg級の石黒隼士(自衛隊)と125kg級の山本泰輝(自衛隊)のほか、70kg級の青柳善の輔(山梨学院大)の3選手は、いずれも敗者復活戦に回れず、上位入賞ならなかった。
小川は2回戦で昨年2位のレザ・アトリナガルチ(イラン)を破ったが、続く準々決勝でで、パンアメリカン王者で、父がロシア人の1991・95年世界王者(ブガール・オルジェフ)というビタリ・アルジャウ(米国)に2-8で黒星。アルジャウが決勝に進み、敗者復活戦に回って銅メダルを目指すことになった。
石黒はジョージアとAIN(ベラルーシ)の選手を破ったが、準々決勝で2021年東京オリンピック5位のジャブライル・シャピエフ(ウズベキスタン)にテクニカルスペリオリティ(テクニカルフォール)で黒星。シャピエフが決勝へ進めなかったことで、敗者復活戦へ回れなかった。
山本は1回戦で世界レスリング連盟(UWW)の中立選手として出場したインドの選手に敗れ、やはり敗者復活戦に回れなかった。
青柳は1回戦で2021年世界選手権3位のAIN(ロシア)選手を破り、2回戦でもトルコ選手を破ったが、準々決勝で2021・22年大会で2年連続5位に入っているアルマン・アンドレアシャン(アルメニア)に敗れ、敗者復活戦に回れなかった。
各選手の成績は下記の通り。
▲男子フリースタイル61kg級で実現したウクライナ(左)とAIN(ロシア選手)の対戦。試合前、ウクライナ選手は握手の素振りもなく、ロシア選手は下を向いた。レフェリーは握手を強要しないことが取り決められ、試合後も写真の通り
【61kg級】小川航大(自衛隊) 27選手出場《トーナメント表》
敗復戦=対戦相手未定
準々決勝 ●[2-8]Vitali Arujau(米国)
2回戦 ○[1-1]Reza Ahmadali Atrinagharchi(イラン)
1回戦 ○[テクニカルスペリオリティ、5:09=10-0]Daniel Popov(イスラエル)
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【70kg級】青柳善の輔(山梨学院大) 30選手出場《トーナメント表》
準々決勝 ●[3-5]Arman Andreasyan(アルメニア)
2回戦 ○[4-6]Servet Coskun(トルコ)
1回戦 ○[9-3]Evgenii Zherbaev(AIN=ロシア)
※敗者復活戦へ回れず
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【86kg級】石黒隼士(自衛隊) 48選手出場《トーナメント表》
準々決勝 ●[テクニカルスペリオリティ、5:35=5-15]Javrail Shapiev(ウズベキスタン)
3回戦 ○[4-2]Rasul Tsikhayeu(AIN=ベラルーシ)
2回戦 ○[10-4]Tariel Gaphrindashvili(ジョージア)
1回戦 BYE
※敗者復活戦へ回れず
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【125kg級】山本泰輝(自衛隊) 33選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[1-3]Sumit, Sumit(UWW=インド)
※敗者復活戦へ回れず