【2023年世界選手権・展望（22）】キルギス期待の星が2連覇を目指す…男子グレコローマン60kg級
（2023年9月16～24日、セルビア・ベオグラード）
昨年、77kg級のアクジョル・マフムドフとともにキルギス男子選手として初の世界一に輝いたジョラマン・シャルシェンベコフ（注＝マフムドフの方が1日早い）は、今年、「ダン・コロフ－ニコラ・ペトロフ国際大会」（ブルガリア）、アジア選手権、「ルボミール・イワノビッチ・ゲジャ国際大会」（セルビア）と優勝を重ね、2年連続世界一実現へ余念がない。第2シードでの参戦。
▲キルギス男子の期待を追うジョラマン・シャルシェンベコフ＝2022年世界選手権
昨年、決勝でシャルシェンベコフに敗れたエドモンド・ナザリアン（ブルガリア）は、今年の欧州選手権で優勝するなど実力をキープ。第1シードとして、父（アルメン・ナザリアン）に続く世界チャンピオンを目指す。第3シードは、昨年のU23世界選手権を制したケレム・カマル（トルコ）で、今年は2月にエジプト、7月にハンガリーでの国際大会をそれぞれ優勝している。
2021年に60kg級でモルドバの男子グレコローマン初の世界王者に輝いたビクトル・シオバヌは、その後、今年2月まで63kg級で闘っていたが、4月の欧州選手権から60kg級に戻して2位。6月のリトアニアの国際大会で勝ち、7月のハンガリーでの大会は3位。優勝を狙える選手だろう。
昨年3位の文田健一郎（ミキハウス）は、春の負傷がどの程度回復しているかが鍵。8月の「ドイツ・グランプリ」では63kg級で2位に入り、順調な回復を見せているが、世界の強豪相手ではどうか。
シード選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）
No.1 – Edmond Armen NAZARYAN（ブルガリア）＝2022年世界選手権2位／2023年欧州選手権優勝
No.2 – Zholaman SHARSHENBEKOV（キルギス）＝2022年世界選手権優勝／2023年アジア選手権優勝
No.3 – Kerem KAMAL（トルコ）
No.4 – Liguo CAO（中国）＝2023年アジア選手権３位
No.5 – Razvan ARNAUT（ルーマニア）
No.6 – Mehdi Seifollah MOHSEN NEJAD（イラン）
No.7 – Haithem Mahmoud Ahmed Fahmy MAHMOUD（エジプト）
No.8 – Nihat Zahid MAMMADLI（アゼルバイジャン）＝2023年欧州選手権3位
エントリー選手（8月現在＝最終エントリーで変わる場合があります）
文田健一郎（日本）
Hleb MAKARANKA (AIN)
Anvar ALLAKHIAROV (AIN)
Bajram SINA (ALB)
Reginaldo da SILVA (ANG)
Gevorg GHARIBYAN (ARM)
Nihat MAMMADLI (AZE)
Edmond NAZARYAN (BUL)
Liguo CAO (CHN)
Dicther TORO (COL)
Latuf MADI (COM)
Kevin DE ARMAS (CUB)
Jeremy PERALTA (ECU)
Haithem MAHMOUD (EGY)
Helary MAEGISALU (EST)
Leo TUDEZCA (FRA)
Pridon ABULADZE (GEO)
Christopher KRAEMER (GER)
Erik TORBA (HUN)
Mehdi MOHSEN NEJAD (IRI)
Melkamu FETENE (ISR)
Jacopo SANDRON (ITA)
Olzhas SULTAN (KAZ)
Zholaman SHARSHENBEKOV (KGZ)
Seunghak KIM (KOR)
Aleksandrs JURKJANS (LAT)
Justas PETRAVICIUS (LTU)
Ismail ETTALIBI (MAR)
Victor CIOBANU (MDA)
Samuel GURRIA (MEX)
Joao BENAVIDES (PER)
Michal TRACZ (POL)
Razvan ARNAUT (ROU)
Ibrahim BUNDUKA (SLE)
Sabolc LOSONC (SRB)
Virgil BICA (SWE)
Aslamdzhon AZIZOV (TJK)
Kerem KAMAL (TUR)
Viktor PETRYK (UKR)
Ildar HAFIZOV (USA)
MANISH (UWW)
Jamal VALIZADEH (UWW)
Islomjon BAKHRAMOV (UZB)
Raiber RODRIGUEZ (VEN)
