2012.10.03

吉田沙保里の快挙をAP通信、AFP通信、米国協会などが報じる

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 3度の五輪を含めて13大会連続で世界大会を優勝した女子55kg級の吉田沙保里(ALSOK)の偉業は、日本では29日(土)の一般紙の夕刊が1面などで速報を報じ、翌朝は一般紙、スポーツ紙ともに運動面で大きなスペースを割いた。テレビも軒並み大きく扱い、1日の帰国時には、成田空港には在京のほぼ全メディアが集まり、約50人の記者、カメラマン、TVクルーが吉田の帰国をした。

 海外では、世界最大の通信社のAP通信などが報じた。AP通信は、世界選手権10大会連続優勝を報じるとともに、「オリンピック3連覇のチャンピオンは、ロシアのグレコローマン選手のアレクサンダー・カレリンと並んでいた世界大会12大会連続優勝の(歴代トップの)記録を越えた」と記述。

 吉田の「私はとても、とてもうれしい。(うれしさを)表現するのが難しい。とても幸せ。3歳の時にレスリングを始め、私の人生をレスリングにかけてきたことがとても有益でした。とても価値があります」というコメントをつけている。

 地元カナダが編集している大会サイトには、大会前のメディアリリース記事として、AFP通信(世界3位の規模を持つフランスの通信社)によると「吉田沙保里がこの大会で世界記録の更新を狙う」と紹介。「ロシアのアレクサンダー・カレリンだけが達成している成績の超えることを狙う」と記述。試合後には「世界選手権10大会連続優勝の歴史をつくった」と報じている。

 吉田が決勝で破った相手国、米国のレスリング協会では、ホームページにて吉田がアレクサンダー・カレリン(ロシア)と並んでいた五輪と世界選手権の優勝記録を超える「13大会連続の優勝を達成した」と報じている。

 ロシア・レスリング協会のホームページは見出しに「吉田沙保里が10度目の世界選手権優勝」と記述した。ただし、カレリンとの比較については一切触れていない。