藤波朱理（日体大）ら男女5人の全日本チャンピオンが決勝へ…2023年明治杯全日本選抜選手権・第2日（1回戦～準決勝・実施階級）
※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
2023年明治杯全日本選抜選手権・第2日は6月16日、東京・東京体育館で新たにオリンピック階級の男女6階級がスタート。準決勝までが行われ、5階級で全日本チャンピオンが勝ち残り、プレーオフなしでの世界選手権代表の道をつないでいる。
女子53lg級は、2021年世界選手権優勝で昨年の全日本チャンピオンの藤波朱理（日体大）が2回戦で2021年東京オリンピック優勝の志土地真優（ジェイテクト）を破り、準決勝も勝って決勝へ。55kg級全日本チャンピオンで階級を下げてきた清岡もえ（育英大）と対戦する。
▲2回戦で東京オリンピック・チャンピオン（志土地真優）を破った藤波朱理（日体大）。パリ・オリンピックへ一直線
同76kg級は全日本選手権優勝の茂呂綾乃（山梨学院大）がノルディック方式の予選ブロックで昨年世界3位の鏡優翔（東洋大）に敗れた。しかし、鏡に続いてブロック2位を確保し、準決勝へ進む。反対ブロックの1位は松雪泰葉（ジェイテクト）。
男子フリースタイル57kg級は、昨年の61kg級世界王者の樋口黎（ミキハウス）が勝ち抜き、昨年3位の藤田雄大（自衛隊）を相手に優勝を目指す。同74kg級も高谷大地（自衛隊）が勝ち上がり、国体2位の三輪優翔（ALSOK）との決勝に臨む。
▲階級を落としても強さを発揮。樋口黎（ミキハウス）は順当に決勝へ進出
男子グレコローマン97kg級も全日本王者の奈良勇太（警視庁）が決勝へ進み、同3位の仲里優力（佐賀県スポーツ協会）との対戦に世界選手権出場をかける。
同77kg級は全日本王者の櫻庭功大（自衛隊）が初戦の2回戦で前田明都（レスターホールディングス）に不覚。その前田を2021年東京オリンピック銅メダルの屋比久翔平（ALSOK）が破って決勝へ進んだ。反対のブロックからは全日本選手権2位の日下尚（三恵海運）が勝ち抜いた。
なお、男子フリースタイル57kg級には、前日の男子グレコローマン55kg級で銅メダルを獲得した二宮健斗（日本文理大）が出場。この大会初の両スタイル出場を実現した。初戦で敗れて敗者復活戦に回れず、両スタイルでのメダル獲得はならなかった。
各階級の成績は下記の通り。（撮影＝矢吹建夫）
▲全日本選手権は5位に沈んだ屋比久翔平（ALSOK）。決勝へ進み、東京オリンピック銅メダリストの意地を見せた
| 1回戦～準決勝・実施階級 | |||||
| 男子フリースタイル | 男子グレコローマン | 女 子 | |||
| 57kg | 74kg | 77kg | 97kg | 53kg | 76kg |
男子フリースタイル
【57kg級】＝16選手エントリー
▼準決勝
樋口黎（ミキハウス）○［10-5］●長谷川敏裕（三恵海運）
藤田雄大（自衛隊）○［2-1］●西内悠人（日体大）
▼2回戦
樋口黎（ミキハウス）○［Ｔフォール、2:15=11-0］●塚岡達也（山梨学院大）
長谷川敏裕（三恵海運）○［Ｔフォール、4:26=10-0］●弓矢健人（日体大）
西内悠人（日体大）○［4-4］●榊????流斗（クリナップ）
藤田雄大（自衛隊）○［5-1］●新井陸人（自衛隊）
▼1回戦
塚岡達也（山梨学院大）○［Ｔフォール、4:48=14-4］●宮原健史郎（周南公立大）
長谷川敏裕（三恵海運）○［5-0］●阿部敏弥（国士舘大職）
弓矢健人（日体大）○［7-6］●荒木大貴（自衛隊）
西内悠人（日体大）○［Ｔフォール、2:34=10-0］●二宮健斗（日本文理大）
藤田雄大（自衛隊）○［8-0］●松村祥太郎（専大）
《棄権》菅沼碧久（青山学院大）、田南部魁星（日体大）、小野正之助（山梨学院大）
【74kg級】＝15選手エントリー
▼準決勝
高谷大地（自衛隊）○［10-5］●佐藤匡記（山梨学院大）
三輪優翔（ALSOK）○［2-1］●木下貴輪（クリナップ）
▼2回戦
高谷大地（自衛隊）○［Ｔフォール、2:38=10-0］●大関寛穂（国士舘大）
佐藤匡記（山梨学院大）○［3-2］●高田煕（日体大）
三輪優翔（ALSOK）○［8-3］●志賀晃次郎（警視庁）
木下貴輪（クリナップ）○［Ｔフォール、5:57=10-0］●梅林太朗（金太郎ホーム）
▼1回瀬
大関寛穂（国士舘大）○［7-2］●硎屋亮太郎（日大）
高田煕（日体大）○［Ｔフォール、3:27=10-0］●神谷龍之介（日体大）
佐藤匡記（山梨学院大）○［2-1］●深田雄智（早大）
志賀晃次郎（警視庁）○［17-9］●鈴木大樹（山梨学院大）
三輪優翔（ALSOK）○［Ｔフォール、3:35=12-0］●西村将希（周南公立大）
梅林太朗（金太郎ホーム）○［3-0］●基山仁太郎（イカイ）
《棄権》髙橋海大（日体大）
男子グレコローマン
【77kg級】＝12選手エントリー
▼準決勝
屋比久翔平（ALSOK）○［5-1］●前田明都（レスターホールディングス）
日下尚（三恵海運）○［7-1］●藤井達哉（後藤回漕店）
▼2回戦
前田明都（レスターホールディングス）○［5-1］●櫻庭功大（自衛隊）
屋比久翔平（ALSOK）○［7-3］●山田脩（日体大）
藤井達哉（後藤回漕店）○［5-1］●今井仁聖（神奈川大）
日下尚（三恵海運）○［フォール、4:24=9-1］●友寄汰志（日体大）
▼1回戦
前田明都（レスターホールディングス）○［Ｔフォール、1:55=9-0］●水口竣介（奈良県協会）
藤井達哉（後藤回漕店）○［3-1］●葛谷拳龍（自衛隊）
友寄汰志（日体大）○［12-11］●小堀雄大（東洋大）
《棄権》掛水力（日本文理大）
【97kg級】＝8選手エントリー
▼準決勝
奈良勇太（警視庁）○［Ｔフォール、1:55=8-0］●北脇香（早大）
仲里優力（佐賀県スポーツ協会）○［5-0］●天野雅之（中央大学職員）
▼1回戦
奈良勇太（警視庁）○［Ｔフォール、3:45=12-1］●加藤大翔（国士舘大）
北脇香（早大）○［Ｔフォール、4:04=9-0］●奥田歩希（九州共立大）
仲里優力（佐賀県スポーツ協会）○［Ｔフォール、2:02=9-0］●米田侑太（国士舘大）
天野雅之（中央大学職員）○［3-1］●中原陸（大東大）
女子
【53kg級】＝13選手エントリー
▼準決勝
藤波朱理（日体大）○［フォール、1:55=6-1］●佐々木花恋（日大）
清岡もえ（育英大）○［4-2］●奥野春菜（自衛隊）
▼2回戦
藤波朱理（日体大）○［フォール、5:37=7-2］●志土地真優（ジェイテクト）
佐々木花恋（日大）○［フォール、1:39=8-0］●川井千晶（日体大）
奥野春菜（自衛隊）○［Ｔフォール、0:45=10-0］●竹内美保子（神奈川・日大藤沢高）
清岡もえ（育英大）○［7-0］●大野真子（日体大）
▼1回戦
志土地真優（ジェイテクト）○［フォール、1:10=10-0］●姫野笑琉（至学館大）
佐々木花恋（日大）○［フォール、1:21=10-0］●内野二葉（南九州大）
竹内美保子（神奈川・日大藤沢高）○［Ｔフォール、1:49=10-0］●服部里桜（法大）
大野真子（日体大）○［４］●原田渚（育英大）
《棄権》木村彩夏（法大）
【76kg級】＝8選手エントリー
▼予選A組
鏡優翔（東洋大）○［3-2］●茂呂綾乃（山梨学院大）
駒田真琴（神奈川大）＝ＢＹＥ
茂呂綾乃（山梨学院大）○［フォール、2:06=5-0］●駒田真琴（神奈川大）
鏡優翔（東洋大）＝ＢＹＥ
鏡優翔（東洋大）○［Ｔフォール、3:59=10-0］●駒田真琴（神奈川大）
茂呂綾乃（山梨学院大）＝ＢＹＥ
《予選順位》［1］鏡優翔（東洋大）2勝、［2］茂呂綾乃（山梨学院大）1勝1敗、［3］駒田真琴（神奈川大）2敗
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▼予選Ｂ組
山本和佳（至学館大）○［2-0］●長島水城（大東大）
松雪泰葉（ジェイテクト）○［不戦勝＝負傷］●前田鈴華（福岡大）
山本和佳（至学館大）○［不戦勝＝負傷］●前田鈴華（福岡大）
松雪泰葉（ジェイテクト）○［4-0］●長島水城（大東大）
松雪泰葉（ジェイテクト）○［5-4］●山本和佳（至学館大）
長島水城（大東大）○［不戦勝=負傷］●前田鈴華（福岡大）
《予選順位》［1］松雪泰葉（ジェイテクト）3勝、［2］山本和佳（至学館大）２勝1敗、［3］長島水城（大東大）1勝2敗、［4］前田鈴華（福岡大）3敗
《棄権》齋藤未来（小田開発工業）
