2023.06.07

【6.15~18明治杯全日本選抜選手権・展望(18)】アジア・チャンピオンの坂野結衣(警視庁)が抜け出すか…女子59kg級

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 

 来年のパリ・オリンピックの第1次選考を兼ねる今年9月の世界選手権(16~24日、セルビア・ベオグラード)の日本代表選考となる2023年明治杯全日本選抜選手権は6月15日(木)~18日(日)に東京・東京体育館で行われる。

 オリンピック階級では、昨年12月の天皇杯全日本選手権1位の選手が優勝すれば、世界選手権の代表に決定。別の選手が優勝すれば、2人のチャンピオンによってプレーオフが行われ、勝った選手が代表へ。世界選手権で3位以内に入れば、2024年パリ・オリンピックの代表に内定する(関連記事=非オリンピック階級の代表選考も同記事参照)。各階級の見どころをさぐった。

《大会要項》 /  《大会日程=各日の実施階級》 / 《観戦チケット販売》=近日中に案内します


女子59kg級・展望(2023年6月16日実施)

※エントリーに基づいた予想であり、直前の負傷等による戦力ダウンは勘案しておりません。

 昨年優勝の元木咲良は階級を上げ、同2位の屶網さらと全日本選手権優勝の金城梨紗子は階級を下げた。昨年3位の德原姫花(自衛隊)と全日本選手権2位の坂野結衣(警視庁)の争いか。

 德原は昨年のU23世界選手権で優勝し、ワールドカップ出場と国際舞台で経験を積んだ。坂野もワールドカップに出場しており(62kg級)、今年は2月に「ザグレブ・オープン」(クロアチア=2位)に出場したあと、4月のアジア選手権優勝と実力を見せている。

 昨年57kg級3位で今年のジュニアクイーンズカップU23優勝の永本聖奈(アイシン)が優勝争いに浮上するか。ジュニアクイーンズカップでは德原を破っている。

 全日本選手権3位の中西美結(至学館大)、ジュニアクイーンズカップU20優勝の山内奏美(神奈川大)ら学生選手が上位へ食い込めるか。

▲アジア選手権優勝の勢いを持ち込めるか、坂野結衣(警視庁)=撮影・保高幸子

《2022年天皇杯全日本選抜選手権・成績》59kg級全成績

 ▼決勝
金城梨紗子(サントリービバレッジソリューション)○[4-1]●坂野結衣(警視庁)

 ▼3位決定戦
花井瑛絵(三重・朝明高教)○[6-5]●山口夏月(至学館大)
中西美結(至学館大)○[棄権、3:54=2-1]●池畑菜々(兵庫・芦屋学園高)

《歴代優勝選手》男子フリースタイル男子グレコローマン女 子


エントリー選手(10選手)

▲坂野結衣

▲德原姫花

▲永本聖奈


※昨年の世界選手権代表選手、昨年の天皇杯全日本選手権のこの階級の1~3位選手以外はアイウエオ順

《2022年天皇杯全日本選手権2位》
坂野結衣(さかの・ゆい=警視庁)
1994年7月18日生まれ、28歳。大阪府出身。東京・安部学院高~日大卒。160cm。2023年アジア選手権優勝

《2022年天皇杯全日本選手権3位》
中西美結(なかにし・みゆ=至学館大)
2003年3月8日生まれ、20歳。三重県出身。愛知・至学館高卒。153cm。2022年全日本学生選手権2位

大橋海寛(おおはし・みちか=至学館大)
2001年9月9日生まれ、21歳。熊本県出身。愛知・至学館高卒。161cm。2023年JOC杯ジュニアクイーンズカップ(U23)2位

岡田純奈(おかだ・じゅんな=日体大)
2002年7月25日生まれ、20歳。岐阜県出身。岐阜・岐南工高卒。154cm。2022年明治杯全日本選抜選手権5位

惣﨑優音(そうざき・ゆうね=日体大)
2002年6月8日生まれ、21歳。静岡県出身。沼津城北高卒。161cm。2022年全日本学生選手権2位

德原姫花(とくはら・ひめか=自衛隊)
2001年9月5日生まれ、21歳。高知県出身。高知・高知東高卒。158cm。2022年U23世界選手権優勝

永本聖奈(ながもと・せな=アイシン)
2000年7月2日生まれ、22歳。三重県出身。愛知・至学館高~至学館大卒。163cm2023年JOC杯ジュニアクイーンズカップ(U23)優勝

長谷川姫花(はせがわ・ひめか=南九州大)
2004年6月11日生まれ、19歳。大阪府出身。大阪・堺リベラル高卒。168cm。2022年全日本女子オープン選手権3位

山路さくら(やまじ・さくら=日大)
2002年3月31日生まれ、21歳。福岡県出身。鹿児島・樟南高卒。153cm。2023年JOC杯ジュニアクイーンズカップ(U23)3位

山内奏美(やまのうち・かなみ=神奈川大)
2003年5月14日生まれ、20歳。千葉県出身。大阪・堺リベラル高卒。155cm。2023年JOC杯ジュニアクイーンズカップ(U20)優勝