※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
プログレッシブな企画を連発する東日本学生連盟が、吉本収会長(神奈川大職)の決断で2つの新たな企画を採用した。昨年度で青山学院大レスリング部を卒業した稲葉洋人氏が仕掛け人となり、格闘技アパレルメーカー「Inspirit(インスピリット)」が優勝チームにチャンピオンTシャツを提供することになった。
表彰式では、同社と契約しているプロ格闘家の太田忍氏(2019年世界選手権・男子グレコローマン63kg級優勝)が訪問。優勝した母校・日体大に贈呈した。
吉本会長は、今年2月に会長に就任後、連盟独自の協賛企業を求め、財政の充実や選手に希望を持たせる意思を示していた。物品提供という形だったが、今大会で厚意を受け、館内での格闘技ウェアと大会記念Tシャツの販売を委託。「1店では寂しいから」と、同業2店に声掛けして3店で出店。インターハイや国体では普通にある光景だが、学生の大会では初めて。
もうひとつは、医師派遣の協力。東日本学生の大会は、会場の都合で平日開催が多く、医療従事者を探すのが困難という状況だった。今大会は米国のトレーナー資格も持つMTXスポーツ・関節クリニックの富岡義仁医師・理学療法士の厚意により、2日間の医師派遣が実現した。今後も東日本学生連盟の大会に派遣協力をお願いすることになった。
協賛しサポートしてくれる会社や個人を見つけ、増やしていくことが第一歩、その積み重ねが財政の充実につながり、発展が待っている。“自主独立”へ向け、新たな一歩を踏み出した。