※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
日本レスリング協会スポーツ医科学委員会
委員長 中嶋耕平
歯学委員 武田友孝
レスリングは、格闘技という競技特性から脳振盪を含め、顔面・、頭頚部、肘、膝などの外傷に関しての調査が行われてきました。
一方、歯科関連の外傷に関しての調査は十分に行われているとは言えないと考えられます。私たちが過去に行った調査では参加選手の約85%が歯科関連外傷の既往があることがわかっています。
歯の破折、脱落は受傷時の疼痛や摂食障害は勿論、その後の治療に要する負担は少なくありません。外傷の影響が一生涯に及ぶこともあります。さらに、受傷時にはかなりのエネルギーを有する衝撃が顔面・頭部に作用しているものと思われ、脳振盪に繋がることもあるかと思います。
日本レスリング協会スポーツ医科学委員会では、選手が安全に競技できる環境作りを目指しております。そこで、栃木国体の参加選手に対し、アンケートによるスポーツ外傷・障害の調査ならびにマウスガードに関する調査によって現状を把握し、今後の安全対策へ繋げて行きたいと考えています。
今回、国体という大会での選手に対して調査を行うことは意義あるものと思っています。関係者みなさまのご理解とご協力の程よろしくお願いいたします。
【調査対象】
栃木国体の全ての参加選手
【配布・回収】
調査用紙は、10月1日(土)の監督会議にて都道府県毎に配布させて頂きます。
大会期間中にアンケートにご記入をお願いします。
ご記入いただいた調査用紙は、メディカルチェックおよび計量時に回収いたします。
上記のタイミングで提出できなかった場合は会場内メディカルブースに回収ボックスを設置しますので、そちらに提出してください。