※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ベオグラード(セルビア)】2022年世界選手権第7日は9月16日、セルビア・ベオグラードで男子フリースタイル4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、70kg級で決勝に進んだ成國大志(MTX GOLDKIDS)が金メダルを獲得した。
成國は、全米学生選手権3度優勝のゼイン・レザフォード(米国)と決勝で対戦。第1ピリオドの前半、テークダンで2点を取ったあと、アンクルホールドを連続で決めて一気に10-0へ。4月のアジア選手権(モンゴル)優勝に続き、世界選手権に初出場で世界一に輝いた。
日本男子は、2017年(文田健一郎、高橋侑希)、2018年(乙黒拓斗)、2019年(文田健一郎。太田忍)、2021年(松井謙)に続き、5大会連続で優勝選手を輩出。2021年東京オリンピック(乙黒拓斗)を含めれば、世界大会6大会連続で優勝選手が誕生した。
同選手の母・晶子さん(旧姓飯島)は1990・91年の世界女子選手権で優勝しており、世界で初めて母と息子による世界チャンピオンとなった。青山学院大の卒業生。同大学からは、アジア大会王者(長谷川恒平)、カデット(現U17)・ジュニア(現U20)・U23の世界チャンピオン(加賀田葵夏)が生まれているが、シニアの世界選手権では男女を通じて初のチャンピオン誕生となった。
125kg級で敗者復活戦に回ったオレッグ・ボルチン(新日本プロレス職)は、3位決定戦に進んだものの、世界V3のゲノ・ペトリアシビリ(ジョージア)に敗れ、5位に終わった。
各選手の成績は下記の通り。
【70kg級】成國大志(MTX GOLDKIDS) 優勝=28選手出場《トーナメント表》
決 勝 ○[Tフォール、2:19=10-0]Zain Allen RETHERFORD(米国)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[11-10]Ernazar AKMATALIEV(キルギス)
3回戦 ○[Tフォール、1:37=11-0] Ilyas BEKBULATOV(ウズベキスタン)
2回戦 ○[フォール、5:21=11-4]Syrbaz TALGAT(カザフスタン)
1回戦 ○[6-1]Naveen NAVEEN(インド)
《日本関連選手》
【125kg級】オレッグ・ボルチン(新日本プロレス職) 24選手出場《トーナメント表》
3決戦 ●[4-11]Geno PETRIASHVILI(ジョージア)
敗復戦 ○[不戦勝]Khasanboy RAKHIMOV(ウズベキスタン)
(以下、前日に実施)
3回戦 ●[2-4]Lkhagvagerel MUNKHTUR(モンゴル)
2回戦 ○[6-0]Jere Tapani HEINO(フィンランド)
1回戦 BYE
(以下、前日に終了。順位を入れた成績)
【79kg級】髙橋夢大(日体大) 7位=32選手出場《トーナメント表》
3回戦 ●[3-5]Ali Pasha Ruslanovich UMARPASHAEV(ブルガリア)
2回戦 ○[7-6]Arman AVAGYAN(アルメニア)
1回戦 ○[不戦勝]Assane Alexis BALLO(コートジボアール)
※敗者復活戦に回れず
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【86kg級】白井勝太(クインテット) 15位=30選手出場《トーナメント表》
2回戦 ●[Tフォール、4:38=0-11]Ethan Adrian RAMOS(プエルトリコ)
1回戦 ○[4-3]Bobur ISLOMOV(ウズベキスタン)
※敗者復活戦に回れず
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【125kg級】山本泰輝(自衛隊) 23位=24選手出場《トーナメント表》
1回戦 ●[0-7]Daniel LIGETI(ハンガリー)
※敗者復活戦に回れず