※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【オスロ(ノルウェー)】2021年世界選手権第5日は10月6日、ノルウェー・オスロ前日開始の女子4階級の敗者復活戦とファイナルが行われ、50kg級の吉元玲美那(至学館大)と53kg級の藤波朱理(三重・いなべ総合学園高)が優勝、65kg級の森川美和(日体大)が銀メダルを獲得した。
4試合を無失点のテクニカルフォールで勝ち上がった吉元は、東京オリンピック3位のサラ・ヒルデブラント(米国)と対戦。第1ピリオドを2-3でリードされたものの、第2ピリオド開始早々に3-3とし、さらにポイントを取って5-3で勝った。これまで世界カデット選手権などでの優勝はあるものの、シニアの国際大会では初の優勝。
藤波は欧州選手権3位のイウリア・レオルダ(モルドバ)を寄せつけず、第1ピリオドの2分15秒、10-0のテクニカルフォールで勝ち、全4試合を無失点のテクニカルフォールで勝った。シニア初の国際大会での優勝。
藤波は現在、「17歳10ヶ月25日」。現在の年齢のルールになってから17歳で優勝したのは、世界で1999年の正田絢子(62kg級=17歳10ヶ月9日)のみ。歴代2位の年少チャンピオンとなった。日本で、高校生で世界一に輝いたのは、1991年の山本美憂(47kg級)、1999年の正田、2002年の伊調馨(63kg級)、2017年の須﨑優衣(48kg級)に次いで5人目となる。
森川は、欧州チャンピオンであり世界ジュニア・チャンピオンのイリナ・リンガシ(モルドバ)に挑んだが、6-8で敗れ、銀メダルに終わった。2018年の世界ジュニア選手権以来、翌年の世界ジュニア・チャンピオンを含めて国際大会で4大会連続でメダルを手にした。
各選手の成績は下記の通り。
【50kg級】吉元玲美那(至学館大) 優勝=20選手出場
決 勝 ○[5-3]Hildebrandt, Sarah Ann(米国)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[Tフォール、3:50=11-0]Vuc, Alina Emilia(ルーマニア)
準々決勝 ○[フォール、1:08=4-0]Dolgorjav, Otgonjargal(モンゴル)
2回戦 ○[Tフォール、2:09=10-0]Varakina, Natalya(ベラルーシ)
1回戦 ○[Tフォール、0:24=10-0]Dilyte, Gabija(リトアニア)
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【53kg級】藤波朱理(三重・いなべ総合学園高) 優勝=17選手出場
決 勝 ○[Tフォール、2:14=10-0]Leorda, Iulia(モルドバ)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[Tフォール、3:04=10-0]Krawczyk, Katarzyna(ポーランド)
準々決勝 ○[Tフォール、3:44=10-0]Valverde Melendres, Luisa Elizabet(エクアドル)
2回戦 ○[Tフォール、2:11=11-0]Pooja, Pooja(インド)
1回戦 BYE
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【65kg級】森川美和(日体大) 2位=19選手出場
決 勝 ●[6-8]Ringaci, Irina(モルドバ)
(以下、前日に実施)
準決勝 ○[6-2]Molinari, Forrest Ann(米国)
準々決勝 ○[6-2]Temirtassova, Aina(カザフスタン)
2回戦 ○[5-0]Mamashuk, Maria(ベラルーシ)
1回戦 BYE