※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
全日本社会人選手最終日は7月15日、埼玉・和光市総合体育館で男子グレコローマンが行われ、2010年広州アジア大会男子グレコローマン74㎏級銀メダルの鶴巻宰(自衛隊)が84㎏級に出場して優勝。グレコローマンの最優秀選手賞を受賞した。(右写真)
6月の全日本選抜選手権74㎏級で優勝した清水博之(自衛隊)も同級で優勝し、新なた階級で2大会連続連勝。フリースタイルで好調だった自衛隊勢はグレコローマンでも健在で、60㎏級の佐々木孝を含めて7階級中3階級を制覇した。
初日のフリースタイル55㎏級で3位に入賞した梶雅晴(ドン・キホーテグループ)は、本職のグレコローマンで大暴れ。5点技を繰り出すなど魅せるレスリングでダントツの優勝を決めた。
66㎏級の成瀬一彦(岐阜県協会)は全試合ストレートで勝利し、秋の岐阜国体へ向けて弾みをつけた。120㎏級は曽我部健(日亜化学工業)が4連覇を飾った。
男子グレコローマンの優秀選手賞は清水、敢闘賞は60kg級の小林洋祐(松阪クラブ)が受賞した。
また、総合格闘家の五味隆典(久我山ラスカルジム)が昨年の社会人段別選手権に続いて出場。今大会はスタイルを変えてグレコローマン74㎏級に参戦した。初戦は不戦勝で、迎えた2回戦。第3ピリオドのグラウンドでディフェンスに回った五味は、残り5秒でローリングで失点し惜しくも3位入賞はならなかった。
「週に2、3回のペースで練習してきました。あと5秒守れば勝ちだったのに、悔しいですね(笑)。3位以上になって全日本選手権の資格を取りたかったです。UFCとかぶらなければ(秋の社会人オープンなど)また出場したいですね」と話した。
各階級の成績は下記の通り。
一覧表(団体・個人) | 個人賞 |
団体戦 | 男子フリースタイル | 男子グレコローマン | 女 子 | マスターズ |
◎個人戦
【男子グレコローマン】
▼55kg級 [1]梶雅晴(ドン・キホーテグループ)、[2]吉田剛(自衛隊)、[3]五味靖典(久我山ラスカルジム)、川口智弘(松阪ク)
▼60kg級 [1]佐々木孝(自衛隊)、[2]清水早伸(自衛隊)、[3]川村年弘(警視庁)、小林洋祐(松阪ク)
▼66kg級 [1]成瀬一彦(岐阜県協会)、[2]園部竜也(自衛隊)、[3]稲田泰生(日体大ク)、大津卓睦(警視庁)
▼74kg級 [1]清水博之(自衛隊)、[2]森川一樹(ドン・キホーテ)、[3]北川幸一(松阪ク)、井上智裕(兵庫・育英高教)
▼84kg級 [1]鶴巻宰(自衛隊)、[2]岡太一(自衛隊)、[3]長洞啓太(警視庁)、伊藤諒(自衛隊)
▼96kg級 [1]山本雄資(警視庁)、[2]福田広樹(自衛隊)、[3]有薗拓真(ALSOK)、松永隆司(和歌山県協会)
▼120kg級 [1]曽我部健(日亜化学工業)、[2]藤本健治(警視庁)、[3]河野隆太(鈴鹿国際大)、藤川裕貴(埼玉県警察)