※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
自衛隊体育学校のロンドン五輪選手壮行会が7月14日、東京・朝霞駐屯地で行われた。(右写真)
自衛隊体育学校からロンドン五輪へは、レスリング4選手、ボクシング3選手、射撃1選手、陸上1選手、水泳1選手、近代五種2選手の計12選手が出場する。二けたの選手を自衛隊から送り出すのは、1988年ソウル五輪以来、24年ぶりの快挙。悲願の金メダルに向けて政界、各競技団体関係者、支援者など360人が駆けつけ、盛大な壮行会となった。
壮行会には、強化合宿の都合で水泳と陸上の選手が欠席したが、レスリングの女子48㎏級・小原日登美、男子フリースタイル55㎏級・湯元進一、同66㎏級・米満達弘、男子グレコローマン66㎏級・藤村義の4選手を含む10選手が、五輪公式ブレザーに身を包んで登場した。
自衛隊体育学校の富澤實後援会会長は「体育学校は昨年10月に創立50周年を迎えた。ここ十数年低調で、北京オリンピックの代表は6名だったが、今回は倍の12名います。心からおめでとうと申し上げたい」と切り出し、体育学校の節目が復活の兆しになったこと強調。さらに「五輪に出るからには最高のコンディションですべでを出し切り、胸を張って凱旋してほしい」と話した。
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スペシャル応援ゲストとして、“オリンピックおじさん”で有名な山田直稔さんが来場。漫画家・藤子不二雄氏のイラスト入りの金ぴかの羽織と日の丸で登場し、熱のこもった応援を送った。
(左写真)
山田さんは1964年東京五輪から応援を始め、48年間、ずっと五輪代表選手団を応援し続けた。会場でロサンゼルス五輪金メダルコンビの富山英明・日大監督や宮原厚次・自衛隊前監督を見かけると、「おーい! 懐かしいな」と記念撮影や思い出話に花を咲かせていた。山田さんは「私は今年86歳! 今日懐かしい顔ぶれを見て元気をもらえた。みんなロンドン五輪頑張れ~!」とエールを送った。
■女子48kg級・小原日登美「どんなことがあっても必ず優勝して帰ってきます」
■男子フリースタイル60kg級・湯元進一「ALSOKの壮行会で双子の兄が『進一には負けない』と言ったそうなので僕も言わせていただきます。兄にメダルの色は負けません!」
■男子フリースタイル66kg級・米満達弘「調子が良くて勝つのは当たり前。調子が悪くても金を獲ります」
■男子グレコローマン66kg級・藤村義「僕の尊敬する元木コーチは五輪で9位でした。僕は9位をはるかに超える金メダルを目指して頑張りたいです」