※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
カザフスタンのスポーツ・サイト「Sporttime」は6月29日、グレコローマンのナショナル合宿中、コーチや医療スタッフを含めた15人が新型コロナウィルスに集団感染したことを報じた。アジア・レスリング連盟メディア・マネジャーのデュラト・カリバエフ氏(カザフスタン)もこの事実を認めた。
カザフスタン協会は合宿を中止し、陰性だった選手のみ帰宅させたという。陽性を示した中には、統括として参加していた2008年北京オリンピック銀メダリスト(当初は銅メダル=のちに繰り上げ)のヌルバキト・テンギズバエフ氏も含まれていて、現在入院中。同氏は男子グレコローマン60kg級で活躍し、全日本チームでコーチを務める笹本睦および松本隆太郎両コーチのライバルだった選手。アルマトイ地区のスポーツ省の責任者を務めている。
世界のレスリング界で、集団感染が伝えられたのは初めて。アルマトイは来年のアジア選手権が予定されている。