2020.02.21

アジア予選は3月27日(金)~29日(日)にキルギス・ビシュケクで開催

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 世界レスリング連盟(UWW)は2月20日、3月27日(金)~29日(日)に中国・西安で予定されていた東京オリンピックのアジア予選を、同じ日程でキルギス・ビシュケクで行うと発表した。新型コロナウィルスによる新型肺炎の蔓延のためで、同国は中国人の入国を拒否していない。

 中国が参加する条件として、大会の14日前には同国を離れ、キルギスに入国する前に検査を受けることを掲げている。その間、UWWのネナド・ラロビッチ会長の母国であるセルビアで練習環境を提供するという。

 規定では、各スタイル、大陸選手権に出場した選手数までがアジア予選に出場できる。この規則では、インドへの入国が認められずにアジア選手権に参加しなかった中国は、アジア予選に参加できないことになるが、この点についてはふれられていない。したがって、新型肺炎の影響でアジア選手権出場を取りやめた北朝鮮やトルクメニスタンも、アジア予選に参加できる可能性もある。

 ラロビッチ会長は「キルギスタン政府とキルギス・レスリング連盟がこの重要なイベント代替地として名乗りを挙げてくれたことをうれしく思います。この時期になって開催場所を変更することはよくないことですが、アスリートの健康を考慮し、予選で競争したいすべての人に機会を与えなければなりません」との声明を発表した。