※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
【ニューデリー(インド)】2020年アジア選手権第3日は2月20日、インド・ニューデリーで女子5階級が行われ、50kg級の五十嵐未帆(明光ネットワークジャパン)と76kg級の皆川博恵(クリナップ)が優勝、68kg級の松雪成葉(至学館大)が銀メダルを獲得した。55kg級の東川加奈(至学館大)と59kg級の今佑海(鹿児島県体協)は、ともに3位決定戦で敗れて4位。
オリンピック代表に内定している皆川は、出場7選手によるノルディック方式の予選リーグでウズベキスタンとキルギスの選手を破り、準決勝で昨年のU23世界選手権5位のモンゴル選手にフォール勝ち。決勝では予選リーグで闘ったアイペリ・メディトキジ(キルギス)との再戦となり、4-1で勝って2015年以来3度目のアジア・チャンピオンに輝いた。ランキング・ポイントは18点を上乗せして58点へ。1位のアデライン・グレイ(米国)に2点差とした。
五十嵐は1回戦でベトナム選手を破ったあと、準決勝で昨年の世界選手権3位のバレンチナ・イスラモワ(カザフスタン)に逆転勝ち。決勝は地元のデビ・ミルマラ(インド)と対戦し、終盤にピンチを迎えたが、3-2で退けた。U23世界選手権と世界大学選手権では優勝しているものの、シニアの国際大会は初の優勝。
松雪は5者リーグ戦の4回戦で昨年3位のディブヤ・カクラン(インド)に黒星。最終戦でモンゴル選手を破って2位を確保した。
東川はノルディック方式の予選リーグを2連勝して勝ち抜いたが、準決勝で昨年3位のデュルグーン・ボロルマー(モンゴル)に黒星。3位決定戦はカザフスタン選手に敗れた。今は予選リーグ2位で準決勝へ進み、2018年世界選手権代表のサリタ・サリタ(インド)に黒星。3位決定戦もカザフスタン選手に敗れた。
各選手の成績は下記の通り。
全成績 | 50kg | 55kg | 59kg | 68kg | 76kg |
【50kg級】五十嵐未帆(明光ネットワークジャパン) 優勝=8選手出場
決 勝 ○[3-2]Nirmala, Devi(インド)
準決勝 ○[5-3]Islamova – Brik, Valentina (カザフスタン)
1回戦 ○[8-2]Nguyen, Thi Xuan(ベトナム)
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【55kg級】東川加奈(至学館大) 4位=6選手出場
3位決定戦 ●[フォール、0:52=0-8]Zueva, Marina(カザフスタン)
準 決 勝 ●[フォール、0:44=2-0]Bolormaa, Dulguun(モンゴル)
予選リーグ3回戦 ○[2-2]Pinki, Pinki(インド)
予選リーグ2回戦 ○[8-6]Akhmedova, Shokhida(ウズベキスタン)
予選リーグ1回戦 BYE
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【59kg級】今佑海(鹿児島県体協) 4位=7選手出場
3位決定戦 ●[フォール、1:58=0-2]Bakbergenova, Madina(カザフスタン)
準 決 勝 ●[3-10]Sarita, Sarita(インド)
予選リーグ3回戦 ●[フォール、0:40=0-2]Altantsetseg, Battsetseg(モンゴル)
予選リーグ2回戦 ○[フォール、2:37=6-0]Toshpulatova, Gulnora(ウズベキスタン)
予選リーグ1回戦 ○[8-0]Kwon, Young-Jin(韓国)
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【68kg級】松雪成葉(至学館大) 2位=5選手出場
リーグ5回戦 ○[Tフォール、5:22=11-0]Enkhsaikhan, Delgermann(モンゴル)
リーグ4回戦 ●[フォール、4:20=4-6]Kakran, Divya(インド)
リーグ3回戦 BYE
リーグ2回戦 ○[Tフォール、4:32=10-0]Kairgeldinova, Albina(カザフスタン)
リーグ1回戦 ○[Tフォール、1:16=10-0]Esbegenova, Azoda (ウズベキスタン)
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【76kg級】皆川博恵(クリナップ) 優勝=7選手出場
決 勝 ○[4-1]Medet Kyzy, Aiperi(キルギス)
準 決 勝 ○[フォール、1:33=5-0]Ganbat, Ariunjargal(モンゴル)
予選リーグ3回戦 ○[3-0]Medet Kyzy, Aiperi(キルギス)
予選リーグ2回戦 ○[Tフォール、4:35=12-1]Normuminova, Mukhlisa(ウズベキスタン)
予選リーグ1回戦 BYE