※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
インドのメディアが報じたところによると、インド・レスリング協会は、今月18日(火)からインド・ニューデリーで行われるアジア選手権に際し、中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスによる感染を懸念。保健省に対し、中国チームはインド到着前に必要な検査を受けさせるよう要求した。同協会では、検査を受け、保健省の許可がない場合は入国することはできない、としている。
ビノド・トマール事務局長は「現在の状況を非常に懸念しており、保健省、インド大使館、中国レスリング協会に対し、インドに入国する前に血液検査や、その他必要な検査をしっかり受けるよう伝えた。私たちは、それらの検査を完全に受けて許可がおりない場合は、中国チームの入国は認めない決定をした」とコメント。中国にあるインド大使館に対して、ビザを発給する前に予防措置を講ずるよう伝えたという。
同事務局長は、台湾の選手にも同様の検査を要求するとともに、参加するすべての国の選手の健康が損なわれないよう、すべての予防措置をとる、としている。
現地からの報道では、インドでは2月2日現在、2人の感染者がおり、そのうちの1人は武漢大学に通っていた学生。1月23日夜に武漢から東部ウエスト・ベンガル州コルカタへ到着し、翌日、南部のケララ州トリシュール県に帰省していた。27日に発症し、現在は隔離入院中。容態は安定しており、当局の観察下にあるという。
インド政府は水際対策を強化しており、1月30日までに国内21ヶ所の空港で、中国発のフライトを中心に4万人以上を検査したとしている。