2011.01.08

男子の全日本チームが今年最初の合宿をスタート

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 男子両スタイルの全日本選手権1・2位選手を中心にした全日本チームが1月7日、東京・味の素トレーニングセンターで今年最初の合宿をスタートした(右写真)。
 
 佐藤満強化委員長(専大教)は選手に対して、「全日本チャンピオンであっても、まだ日本代表ではない。明治乳業杯(全日本選抜選手権)で勝たなければ日本代表にはなれないし、プレーオフにもつれる場合もある。今年最初の合宿を、気持ちよく、追い込んだ合宿としてほしい」とあいさつ。「最近、男子の力が上がっていると言われる。選手のみんなの頑張りに感謝したい。しかし、もっと多くのメダルを取れると思っている。世界選手権までに、世界のトップの実力になってほしい。全員がオリンピックで金メダルをとる気持ちを持ってほしい」と、さらなる実力アップを望んだ。
 
 初日は、フリースタイルはラスト15~20秒の攻防の練習などに力を入れた。終盤にリードを守ること、逆に1ポイントを追う終盤を想定し、一方が守り、一方が攻撃という練習を繰り返した。グレコローマンでは、「全日本選手権では、スタンドで見合うことが多すぎる。グラウンドで勝負をかけるにしても、スタンドで相手をとことん動かしてばてさせることが必要」(松本慎吾コーチ=日体大教)として、スタンドで前へ出る圧力をかける練習などに時間を費やした。伊藤広道・強化副委員長(自衛隊)は「スタンドでポイントを取りにいくことが、世界で通用することになる」と話した。
 
 合宿は15日まで。その後、フリースタイルはゴールデンGP予選「ヤリギン国際大会」(1月29~30日、ロシア)とデーブ・シュルツ記念国際大会(2月3~5日、米国)、グレコローマンはデーブ・シュルツ国際大会とゴールデンGP予選「ハンガリー・グランプリ」(3月5~6日、ハンガリー)とに分かれて海外遠征。実戦練習を行うほか、2月中旬と3月中旬に全日本合宿が予定されている。