※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
インドのメディアは9月の世界選手権(カザフスタン)の同国代表を発表。男子フリースタイル74kg級に、2012年ロンドン・オリンピック66kg級で米満達弘(現自衛隊コーチ)と決勝を争ったスシル・クマール(36歳)が出場することになった。世界大会に出場するのはロンドン大会以来7年ぶり。
2010年にインド初の世界王者に輝いた同選手は、2014年の階級区分変更に伴って74kg級へアップしたが、2015年世界選手権は負傷で欠場。この大会で翌年のリオデジャネイロ・オリンピック出場枠を勝ち取って出場が決まった選手(ナルシン・パンチャフ・ヤダフ)とのプレーオフ実施を求めて裁判所に提訴したが却下された。
その後も現役を続け、2018年コモンウエルス大会で優勝。同年のアジア大会は初戦でアダム・バティロフ(バーレーン=元ロシア、昨年の70kg級世界2位)に敗れた。今月初めの「メドベジ国際大会」(ベラルーシ)では5位に入賞したが、ロシア、米国、イタリアなどの強豪が集まり、超激戦階級となっている世界選手権の74kg級を勝ち抜けるか。
なお、男子フリースタイル65kg級には昨年2位のプニア・バジラン、女子53kg級には昨年のアジア大会50kg級優勝のビネシュ・フォガト、同62kg級にはリオデジャネイロ58kg級銅メダリストのサクシ・マリクら予想通りの顔ぶれが名を連ねた。