※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
(文・撮影=保高幸子)
来月14日(土)~22日(日)にカザフスタン・ヌルスルタンで行われる世界選手権を前に、8月22日、東京・味の素トレーニングセンターで協会幹部らが代表選手団を激励した。
福田富昭会長が「けがのないように大会を迎え、全力を尽くしてほしい」と、合宿中の選手たちをねぎらい、会がスタート。代表選手がスタイル別に壇上にて紹介を受け、各強化委員長が抱負を述べた。
昨年はメダル「0」に終わった男子グレコローマンは、松本慎吾・同強化委員長(日体大教)が「限られた環境、人員で頑張ってきました。厳しい闘いになるとは思いますが、少しでも多く出場権を獲得して、いい形で女子とフリースタイルにバトンを渡せるよう、頑張ります」と決意を表明。
グレコローマンに続いて行われる女子の笹山秀雄・強化委員長(自衛隊)は「全階級で金メダルを含むメダルを獲得し、団体優勝をして、最高の成績で帰ってきたいと思っています」と抱負を語った。男子フリースタイルの井上謙二・強化委員長(自衛隊)も「全階級で出場枠を獲得し、昨年の金1・銅2を上回る成績を残したい」と続き、選手を鼓舞した。
役員の紹介ののち、チームをまとめる西口茂樹・強化本部長が「4年前、グレコローマンが1つもメダルを取れず坊主になりました。今回は命がけでメダル、出場枠を取ってくるつもりで、グレコローマン、フリースタイル、女子ともに猛練習を積んでおります。必ず結果がでると信じています」と締めくくった。
乾杯の音頭をとった高田裕司・専務理事も「自分で取ってくるんです。今ここにいる選手はオリンピックに出られるチャンスがある。ここでしっかり結果を出していただきたい」と激励した。
オリンピック階級は各階級とも5位以内に出場枠が与えられ、日本協会の規定により、メダルを獲得した選手は、その本人が東京オリンピックの代表に内定する。