2019.08.10

キューバのオリンピック王者2人が圧勝優勝、M・ロペスはV5…2019年パンアメリカン大会・男子グレコローマン

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

大会5連覇を達成、オリンピックV4を目指すミハイン・ロペス・ヌネス(キューバ)=提供・UWW

 ペルー・リマで開催中の2019年パンアメリカン大会のレスリング競技・男子グレコローマンが8月7~8日に行われ、67kg級はイスマエル・ボレロ・モリーナ、130kg級はミハイン・ロペス・ヌネスの2016年リオデジャネイロ・オリンピックの覇者が圧勝優勝。ともに今年の世界選手権(9月14~22日、カザフスタン・ヌルスリタン)の優勝候補に浮上したと言える。

 リオデジャネイロの59kg級を制したボレロ・モリーナは、休養のあと、2018年から67kg級へ。同年のパンアメリカン選手権で優勝したが、世界選手権はカザフスタンの選手に敗れて16位だった。今年は4月のパンアメリカン選手権を制し、今回、再びパンアメリカンを制した。3試合すべて無失点のテクニカルフォール勝ち。

 オリンピック3連覇を達成したロペス・ヌネスは約2年間の休養のあと、昨年7月の中央アメリカ・カリブ海大会で復帰して優勝。そのあと再び第一線を離れ、今回が約1年ぶりの実戦。準決勝のアコスタ・フェルナンデス・ヤスマニ(チリ=元キューバ)のみ4-0の勝利だったが、他の2試合は無失点のテクニカルフォール勝ちだった。2003年大会以来、この大会の5大会連続優勝を達成した。

 キューバからは、他に97kg級で今年のシニアとジュニアのパンアメリカン選手権を制したガブリエル・アレヤンドロ・ロシーヨ・キンデランが優勝した。

 他に、エクアドル、米国、ベネズエラが優勝した。各階級の成績は下記の通り。


男子グレコローマン

 【60kg級】
[1]Montano Arroyo, Andres Roberto(エクアドル)
[2]Toro Castaneda, Dicther Hans(コロンビア)
[3]Orta Sanchez, Luis Alberto(キューバ)
[3]Hafizov, Ildar(米国)

 【67kg級】
[1]Borrero Molina, Ismael(キューバ)
[2]Villegas Requena, Shalom Adonais(ベネズエラ)
[3]Lopez Salcedo, Manuel Alejandro(メキシコ)
[3]Coleman, Ellis E.(米国)

 【77kg級】
[1]Smith, Patrick(米国)
[2]Rivas Espinoza, Wuileixis de Jesus(ベネズエラ)
[3]Cuero Munoz, Jair Alexis(コロンビア)
[3]Pena Flores, Yosvani(キューバ)

 【87kg級】
[1]Avendano Rojas, Luis Eduardo(ベネズエラ)
[2]Leyva Yepez, Alfonso Antonio(メキシコ)
[3]Gregorich Hechavarria, Daniel(キューバ)
[3]Almendra Jimenez, Alvis Albino(パナマ)

 【97kg級】
[1]Rosillo Kindelan, Gabriel Alejandro(キューバ)
[2]Hancock G’Angelo, Tracy(米国)
[3]Mejia Castillo, Kevin(ホンジュラス)
[3]Perez Mora, Luillys Jose(ベネズエラ)

 【130kg級】
[1]Lopez Nunez, Mijain(キューバ)
[2]Perez Hellburg, Moises Salvador(ベネズエラ)
[3]Santana Heredia, Leo Dalis(ドミニカ)
[3]Acosta Fernandez, Yasmani(チリ)