2012.06.18

【明治杯全日本選抜選手権・最終日】注目選手の声

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

(6月17日、東京・代々木競技場第2体育館/取材=増渕由気子、三次敏之、渋谷淳)


 ■男子グレコローマン60kg級・倉本一真(自衛隊=第1シードながら準決勝で峯村亮に敗れる)「練習はしっかりしてきたつもりですが、浮き足立ってしまいました。すべてがうまくいかなかった。(五輪代表の松本隆太郎が出場しない大会で)プレッシャーはなかったけど、勝たなくてはいけないという気持ちがありました。今回の反省を生かして全日本選手権ではリベンジしたいと思います」

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■男子フリースタイル55㎏級・高橋侑希(山梨学院大=進学後初のビッグイベントも、稲葉泰弘に黒星)「グラウンドでローリングやアンクルホールドで返ってしまった。相手の技をうまくて切ることができなかった。スタンドでもポイントを取られたけど、差はあまり感じなかった。課題はグラウンドです。高校時代は実戦でグラウンドになることが少なく、実戦経験が少なかったのが響いた。春から約2週間おきに試合をしていたので減量続きだった。このあとインカレ(全日本学生選手権)まで試合がないので、この間に身体作りをしっかりしたい。12月の天皇杯(全日本選手権)は優勝します」(右写真=2回戦)

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■男子フリースタイル60kg級・松永共広(日体大大学院=階級を上げての参戦。2試合勝つも、高塚紀行に黒星)「見てのとおり力負けしてしまった。テクニックのほうでカバーしようと思ったけど、相手も力がある選手だったので、学生と対戦のようにはいかなかった。現在は大学院でコーチングの勉強をしている。勉強だけでなく試合にも出ておきたいと思ったので、減量がない60㎏級に出てみました。指導も少しやっているので、学生の試合ではセコンドについていきたい。今後の公式戦に関しては、楽しみつつ出るが勝ちにはこだわりたい」(左写真=2回戦)

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■女子51㎏級・山本美憂(白寿生科学研究所=復帰第2戦も、2回戦で川井梨紗子に敗退)「1回戦(齋藤ほのか戦)はドロドロのような試合展開になりましたが、自分からガンガンいくことができました。2回戦が始まる前にいろいろなアドバイスを聞いていたら、試合で考えすぎてしまいました。リードしていたから、守り切ればいい、という自分本来のスタイルではない展開になってしまいました。考えすぎてしまいタックルに入ることもできなかった。試合中にこんなに考えてしまったのは初めてです。ちょうど2日前にレスリングに復帰して1年が経ち、気持ちも上がっていたのですが、負けてしまいました。試合勘を取り戻すために、これからは、試合経験を積まないといけないですね。カナダカップを皮切りに、天皇杯(全日本選手権)までどんどん試合に出場していきたい」(右写真=2回戦)

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■女子51㎏級・宮原優(全日本チャンピオン。準決勝で入江ななみに敗れる)「攻め切れなかった。ワールドカップ、アジア・ジュニア選手権と試合が続いたことが敗因ではありません。今回の負けはいい経験になりました。課題はタックルに入ってからの処理のきめが甘かったこと。タックルを取り切る練習をしたい。(世界選手権の代表はまだ決まっていないので)これからの合宿などをしっかり頑張りたい」(左写真=2回戦)