【明治杯全日本選抜選手権・第１日】注目選手の声

※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。

 （６月16日、東京・代々木競技場第２体育館 ／ 取材＝増渕由気子、三次敏之、渋谷淳、保高幸子）

　■男子グレコローマン74kg級・中村隆春（日体大＝昨年の学生二冠王。初戦で階級アップしてきた清水博之に敗れる）「今大会は優勝を狙っていたが、負けパターンが出てしまった。第１ピリオドはよかったが、第２、３ピリオドは受けてしまって、ばててしまった。清水選手は元66㎏級の選手だったので負けていられないと思った。清水選手は昨年のアジア選手権３位。国際舞台で勝つ日本選手はスタンドでガツガツいくのが勝ちパターン。それを出されてしまった。自分がそれを出さないといけない。壁にぶちあたりました。課題がたくさんみつかったので、直して学生の大会に臨みたい」（右写真）

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　■男子グレコローマン74kg級・武富隆（自衛隊＝早大から初めて自衛隊へ）「頂上を目指したいという気持ちで自衛隊に進みました。リオデジャネイロ五輪に向け、１年１年勝負していきたいので、今日は勝ちたかったですが…。でも、自分なりに課題が見つかったので、一つ一つ克服して４年後につなげていきたいです。学生でなくなり、グレコローマンに専念できる。グラウンドの守りを強化したい」（左写真）

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　■男子グレコローマン74kg級・田村和男（ワセダクラブ＝2010年全日本王者も初戦敗退）「リオデジャネイロ五輪に向けて早稲田大学で練習している。もちろん勝とうと思ってきたけど、甘かったです。相手の江藤（紀友）さんは元66kg級の選手で、今は練習もあまりできていないと聞いていたので、１試合目は様子を見てグラウンドの練習をしようと思ってしまった。ウォーミングアップも試合の組み立てもよくなく、守れるだろう、という変な安心感があったのが負けにつながった」

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　■男子グレコローマン96kg級・有薗拓真（ＡＬＳＯＫ＝昨年の世界選手権代表。決勝で早大の大坂昴に敗れる）「オリンピック代表の斎川さん（哲克＝両毛ヤクルト販売）が出ていないので、勝たなくてはいけなかったのですが…。大坂選手に負けたのは初めてです。４月に社会人になって日勤・夜勤と普通に働いているので練習が足りず、最後に押し込まれてしまったという感じです。１から出直します」

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　■男子フリースタイル66kg級・小石原拓馬（日体大＝昨年の学生王者。準決勝で階級を上げた石田智嗣に黒星）「今回は上位選手が出ていないこともあり、本気で優勝を狙っていた。絶対勝ちたかった。石田（智嗣）選手は安定感があって、崩して入ることができなかった。60㎏級の選手だったこともあり、よけい勝ちたかったのですが…。今年は、大学の三冠を取るのが一番の目標です」

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　■男子フリースタイル66kg級・石田智嗣（警視庁＝決勝で同郷にして大学の後輩、田中幸太郎（早稲田大）に敗れて初優勝ならず）「決勝はお互いに手の内が分かっているので、やりづらいとは思っていましたけど、うまく守られてしまいました。（60㎏級から66㎏級に階級を戻して）このクラスだと、もっと相手の中に入っていくレスリングをしなくちゃいけない。12月の全日本選手権ではしっかり雪辱を果たしたいと思います」（右写真）

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　■女子59kg級・山本聖子（スポーツビズ）「練習はしっかりやっていた。動きが悪く前に出ていなかった。（家庭などもあり）練習時間は自分なりにやりくりしてやってきた。調整はばっちりだった。敗因は前にプレッシャーをかけるのが足りなかった。59㎏級にしたのは、秋の世界女子選手権を狙うためだった。それをモチベーションにやってきた。今後は、気持ちの整理をしてどうするか決めたい」（左写真）

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　■女子59kg級・斎藤貴子（自衛隊＝昨年世界３位。準決勝で伊藤彩香にポイントを取れずに敗れる）「ケガもなく、５月のワールドカップからの連戦も関係ありません。自分がやりたいことをやれませんでした。初戦（坂野結衣戦）から足をさわられてポイントを取られてしまった。（このところ勝ち続けていて）自分のことが研究されていると感じた。間合いを近く取らせてくれなかった。今後は研究されてもその上にいけるようにしたい」（右写真）