※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
取材=増渕由気子)
◎男子グレコローマン
【66kg級】清水博之(自衛隊)
「アジア選手権に3回出て初めてのメダルを取ったので、それなりにうれしい。今大会は1回戦で投げを打たれて、頭がマットに刺さってしまい、首を痛めてしまった。5月15日に子供が生まれて、イランに負けて敗者復活が決まった時に思い出し、気持ちを入れ替えて頑張らないといけないと思った。(4試合闘って)いい経験になった。またこれからも練習を頑張りたいです」
【74kg級】田村和男(ワセダクラブ)
「まったく通用しなかった。たぶん人生ワースト3に入るくらいの最悪の試合。どっちの試合も技を出す前に終わった。世界は何もかも違う。相手は指を折りにきたし、イラン戦は、ルールぎりぎりで足を使われて2回ともこけた。今までは日本のレスリングしか知らなかった、いい意味でも悪い意味でも海外に来てよかった。優勝したイランとやっているので、その経験を生かしてこれからやっていきたい。 今日の負けはショックだけど、去年12月で辞めていたら、人間的にそんなに成長できてない。ここでまた勝負できるように、これから頑張りたい。ショックは大きいけど、これを無駄にしないように頑張りたい」
【84㎏級】岡太一(自衛隊)
「(初戦敗退は)情けないです。自分ががぶってからの処理が悪かったです。がぶって場外に出そうとしたら、その力を利用されてかえされてしまった。処理が悪かったので、帰ってからがぶりの処理を徹底的に練習して、がぶったら絶対に取れるようにしたい。イランや韓国は強いと聞かされていたが、入賞狙えたと思うので、上にいきたかった。もっと練習して、今回悔しい思いしたので、世界選手権でしっかりと練習して勝ちたいです」
【96㎏級】山本雄資(警視庁)
「外国選手と試合するのは、2年前の学生選抜遠征で出たデーブシュルツ国際大会以来。久しぶりだったので、どの国も絶対強いし、正直どこまでいけるか予想できなかった。1回も勝てないかもしれないと思ったり。2年前も外国人に全然勝てなかったので、今回は緊張もしていた。でも、カザフスタンに勝てたのが自信になりました。2回戦のイラン戦で高校生のようにやられてしまった。(勝った)インドにしろ、どの国も力は根本的に強かったので スタミナで勝負した。カザフスタン戦の第2ピリオドは、残り10秒、無理かもしれないけど、攻めるしかないとがむしゃらに腕を取りに行ったら、場外に出せた。第3ピリオドも、時間とか忘れて返すことしか考えなかった。あきらめないことが大切だと思った大会でした。」
【120㎏級】新庄寛和(自衛隊)
「グラウンドでの守りと攻撃が全然中途半端なんで、そこは世界選手権までに立て直していきたいなと思います。同じ反省しないようにしたい。敗者復活のグラウンドでは、自分のクラッチの位置は確保できたが、そこからのふんばりで、かけきれなかった。グラウンド勝負で、なにもできなかった」