※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
AP通信が伝えたところによると、国際オリンピック委員会(IOC)は来年のロンドン五輪に参加する国・地域に対し、選手のブログやツイッターでの情報発信について、宣伝などの商業目的の利用や、対戦相手についてのコメントを禁止する規定を通達した。違反者は大会追放などの処分を受けるという。
五輪憲章では、選手や役員など取材証を持たない五輪参加者によるジャーナリスト活動を禁止しており、大会期間中は選手や監督のみならず、支援コーチもメディアに記事を書いたりすることはできない。「手記」といった形で載せることや、マスコミに頼まれて控え室や選手村での写真・ビデオを撮影することも禁止されている。
2008年の北京五輪では、ブログはこれらのジャーナリスト活動に該当しないと判断して認められた(注=当時、ツイッターはまだ浸透しておらず、言及されなかった)。今回はこれらの情報発信に制限がもうけられたが、IOCは、一人称による日記形式の文体を禁止することはせず、「体験を書き込むことは奨励する」としている。