※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
世界の主要メディアが伝えたところによると、アフガニスタンの首都カブールの居住区にあるレスリング道場で1人が自爆し、ジャーナリストや治安要員が現場に集まる中、およそ1時間後に爆発物を積んだ車が爆発。同国人ジャーナリスト2人を含む少なくとも20人が死亡、70人が負傷したという。
フランスのAFP通信は、レスリングクラブのディレクターが「最初の爆発が起きた時、外にいた。その爆発で30人超が死亡した。多くはレスリング選手だった」と語ったことを報じた。イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。
世界レスリング連盟(UWW)のネナド・ラロビッチ会長はUWWホームページ上で下記の声明を発表した。
「世界のレスリング・ファミリーは、カブールでの無実のレスリング選手に対する野蛮な攻撃に対して大きなショックを受け、悲しんでいます。私たちはアフガニスタン・レスリング協会と連携し、必要な時に必要なサポートを行います。
レスリングの闘いは、若者が技術を磨き、友情を深め、団結をつくる重要な場であり、安心を感じるための場です。水曜日のテロは、私たちの自信を揺さぶるもののように見えますが、私たちはこの野蛮な行為を非難し、世界中のレスリング選手とともに闘います。
UWWは、今回の意味のない攻撃によって命を落とされた人の家族や愛する人達に、深い哀悼の意を送ります」