※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
1980年モスクワ&1988年ソウル両オリンピックを含め8度世界一に輝いたセルゲイ・ベログラゾフ氏(61歳=ロシア)が米国ミシガン州にある「クリフ・キーン・レスリングクラブ」のヘッドコーチに就任することになった。
同クラブはミシガン大と提携し、同大学OBなどあらゆるレベルの選手を集めて強化と普及に取り組んでいるクラブ。先月のアジア大会(インドネシア)の男子フリースタイル86kg級で銀メダルを取ったドメニク・マイケル・アボウナダー(米国~レバノン国籍)は、このクラブの所属選手。
ベログラゾフ氏は、富山英明・現日本協会常務理事(日大監督)と世界一を争い、勝ったり負けたりを繰り返したライバル。引退後の1994年から1998年にかけて全日本フリースタイル・チームのコーチに就任し、1995年世界選手権2位の和田貴広・現国士舘大監督らを育てた。最近はカザフスタンや故郷のロシアなどでコーチを務めていた。