※本記事は日本レスリング協会に掲載されていたものです。
男子グレコローマンの全日本チームが4月28日、東京・味の素トレーニングセンターで合宿をスタート。前日にスタートした男子フリースタイル・チームと合同でウォーミングアップを行ったあと、それぞれの練習に入った。
松本慎吾・男子グレコローマン強化委員長(日体大教)は「冬の強化と遠征が終わって、今はフラットな状態。アジア大会の代表は決まっているものの(注=発表は理事会承認後)、世界選手権の代表はこれから決まる。だれにもチャンスがある中で、全体のレベルアップをはかりたい」と、日本代表に特化することなく全体の底上げを目指す合宿と位置づける。
冬の強化期間で浮き彫りになった課題へ取り組むことは言うまでもない。スタンド戦で攻勢をとって先にパーテールポジションを取るのはグレコローマンの必勝パターンだが、グラウンドのデフェンスがどの選手も共通の課題。「防御になった時、0点で押えないと後半に勝負をかけられない」として、守りをしっかり鍛えていきたいという。
この日は練習前に栄養士による栄養講習を実施。合宿中にはアジア大会代表と個別に面談して、栄養知識の吸収へも取り組む。前日計量から当日計量に変わったことで、計量後の食事の摂り方はこれまで以上に重要となる。「何を摂れば消化が早いか、機能がしっかり働くかなどを知ることが重要。指導者もしっかり知識をつける必要がある」と、マットワークとトレーニング以外の面にも力を入れていく。
合宿は5日まで行われ、1日休んで7日に日体大に再集合。10日まで行い、その後は明治杯全日本選抜選手権(世界選手権代表選考会)へ向けて各所属での練習に入る。
※本合宿は競技力向上事業の助成を受けています。